2019年05月

2019年05月21日17:00

カカアコ日本人暴行事件の判決

カテゴリ: 住

あの忌々（いまいま）しい事件からちょうど１年が過ぎようとしています。カカアコ地区にある倉庫群に描かれている壁画を見に来た家族が酷い暴行事件に遭いました。日本ではワイドショーでもこの事件が紹介されて大きな反響がありました。

昨年５月２８日に京都から４人の親子がカカアコにやって来ました。子供２人がカカアコの壁画の写真を撮っている間に、父親が公園にある公衆トイレを利用しました。この公園は６月よりメインテナンス閉鎖が決まっていた公園です。

父親はトイレに入ると見知らぬ男に暴行されたのです。ナイフで左目の上を切られ、歯も根元から折れるほど強打されています。人相が変るほど酷い暴行です。母親はトイレからなかなか出てこない父親を心配して男性トイレに近づき声をかけると、犯人の男に後ろから羽交い絞めにされ気を失いました。

日本のワイドショーは事件の凶悪さだけでなく、ハワイからの８００万円もの高額な医療費の請求額を紹介しています。被害者が海外旅行保険に入っていなかった状況も紹介しています。

事件から１年を前に今日、犯人が出廷して判決が出ています。検察からは実刑を求刑されていましたが、裁判官の判決はたった「４年の保護観察」だけです。出頭報告などの条件を守り，４年の期間を無事経過すれば無罪放免になります。

海外からの旅行者がらみの事件は、被害者である旅行者が裁判に出て証言などをしないために加害者に有利な判定が出るのが残念です。また民事事件として損害賠償を請求しないため、結局やられ損の泣き寝入りになります。被害者に残る顔面と心のキズが癒えることは一生ないでしょう。

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2019年05月20日17:00

静かな日曜日

カテゴリ: 住

抜けるような青空の五月晴れ、とは言わないまでも少し暑いものの気持ちのいいホノルルの日曜日。日曜日はゆっくり時間が流れていく。こんな日は、のんびり時間を気にしないで片道３０マイル（約50ｋｍ）のノースショアまでドライブして帰ってくる。

ハレイワでメキシカンを食べて帰ってくるのがこの数年の私の週末だ。片道３０マイルの距離と１時間以内のドライブがいい。今日のドライブは、換えたばかり真新しいエンジンオイルに車が喜んでいるのがはっきりわかる。氷の上を滑るように静かに車が移動する。

はっきり覚えてはいないけれど、ハレイワのチョロズに始めてきたのはハワイに引っ越してきた頃だ。すでに１７年以上になる。ハレイワの田舎にもスターバックスがやって来る時代になっても、変らないメキシカンなレストランがチョロズだ。

怪しげなメキシカンアートにメキシコ音楽の空間で食べる素朴なメキシカンに舌鼓を打つ。幸せを感じる一瞬だ。この田舎のレストランはペットにもやさしい。愛犬ショコラも顔馴染みになっている。来週末はメモリアルデーの連休だ。夏はもうそこまでやって来ている。

2019年05月19日17:00

ハワイシアターでコンサート（Military Concert ）

カテゴリ: 音楽

アメリカ軍のバンドのコンサートはメモリアルデーとクリスマスシーズンの年に二度あり、ダウンタウンのハワイシアターでの週末のコンサートを楽しんでいます。アメリカ全土の各地で開催されるコンサートです。土曜日の５時半開場、６時開始のコンサートを楽しんで来ました。

今回で３４回になるハワイのアメリカ軍バンドによるコンサート( Military Concert ) は毎回テーマが違い毎年足を運んでも飽きません。週末のコンサートで、たくさんの人が２時間を越えるコンサートを楽しみました。

バンドは陸軍、海軍、空軍などの混成になっていますが、もちろん実力はプロと変わりありません。ステージ上の総勢80人ものバンドメンバーが素晴らしい演奏を聴かせてくれました。今年は楽器も増えて迫力あるコンサートを楽しめました。

１９２２年に建てられたハワイシアターは、アメリカの歴史特別建造物に指定されています。歴史あるシアターで伝統ある音楽のコンサートを楽しむのもいいものです。年末のクリスマスコンサートにもまた足を運びたいと思います。

2019年05月18日17:00

レンタル自転車ビキが２周年

カテゴリ: 住

ホノルルの街の風景にも馴染んで来ました。オアフ島で２年前の６月より始まったホノルル市のレンタル自転車、バイクシェアプログラム・ビキ（biki）が、間もなく２年を迎えます。公共のレンタル自転車は上手くいっているようです。

ダイヤモンドヘッド入り口からチャイナタウンに至る地域に100の自転車スタンド＆1000台のレンタル自転車で始まったシステムは、今では133のスタンド＆1300台の自転車に増えています。

ビキ（biki）と呼ばれるレンタル自転車は、自転車のバイク（bike）とハワイ語の「早い（wiki）」の造語です。ダイヤモンドヘッドからハワイ大学、キングストリート沿いからドールキャナリーまで網羅して、上手く利用すれば手軽な便利な乗り物です。ワイキキとアラモアナ間が最も利用されているようです。

一年を通じて安定した天気のハワイでは、季節に関係なく利用者数を期待できそうです。ホノルルでは毎週およそ27,000回の利用があるそうです。ホノルル市長は車道を削って自転車専用レーンの設置に積極的です。

先に発表された全米のレンタル自転車のランキングでは６位にホノルルが来ています。上位５位の都市は、ニューヨーク、シカゴ、ワシントンDC、ボストン、サンフランシスコの人口の多い大都市となっています。ニューヨークには12,000台のレンタル自転車と750の専用自転車置き場があるのには驚きます。

最近になって同様の民間のグリーン色のレンタル自転車が出現していますが、市が運営するレンタル自転車ビキの数とその自転車置き場の地の利にはかなわないでしょう。

2019年05月17日17:00

ホノルル市長のあがき

カテゴリ: ホノルル鉄道建設

最初の鉄道路線は２０１８年に開業の予定で、空港からアラモアナ地区までを結び、２０２１年には郊外のハワイ大学まで開通の予定だった。２０１８年１０月現在、まだ鉄道建設は半分も終わっていない。２０２５年１２月開通予定は、今では誰もが信じていない。

とりあえずは、西のカポレイ地区からアロハスタジアムまでの間を来年２０２０年の１２月に部分開通させる計画を立てている。当てにしている連邦政府からの補助金がなかなか下りない今、膨れ上がる建設費と鉄道維持費がいくらになるかもわからない。

ホノルルのカーク・コールドウェル市長が、現在建設が進められているホノルル鉄道の資金として、3つの増税案を市議会に提出した。いくらあっても足らない鉄道建設資金だが、この増税分は部分開通の鉄道運営の維持費に当てられると言う。

今回、市長が提案しているのは、ホテルや高級物件の固定資産税の増税だ。ホテルは従業員の最低賃金の上昇に増税で、宿泊料金はこれからさらに高くなるのだろう。その他に、無料だったゴミ収集費の徴収が提案されている。

建設してずいぶん経っている鉄道高架路は、鳥たちが棲家として活用している。電車の走らない路線は静かできっと鳥たちも住み心地がいいのだろう。鳥たちが汚す高架の維持に予想外の費用がかかると言う。市長の３つの増税案が議会で承認されるのか注目していきたい。

2019年05月16日17:00

海外から見た日本の天皇制

カテゴリ: 住

日本史で必ず出てくる有名な天皇がいる。時代は７世紀の聖徳太子の時代だ。古事記や日本書紀によると日本がまだ「やまと」と呼ばれていた時代に、初の女性天皇、推古天皇が誕生している。

日本史が得意でなくても推古天皇の名前を聞いたことがあるはずだ。遣隋使の派遣や十七条憲法の制定など聖徳太子に画期的な政策を取らせた天皇だ。日本の天皇に女性がなっていけない理由はない。男女平等の今の時代においてはなおさらだ。

女性天皇は賛成で、女系天皇には反対の理論が理解できない。現代は戦国時代や江戸時代とは違う。天皇が男子のお世継ぎを授かるために何人もの側室を持つ時代が終わった今は、現代に即したシステムが必要なことは明らかだ。

日本の皇室において側室が廃止されたのが大正時代。お世継ぎのために、明治天皇には５人の女性（側室）がいた。過去400年で側室の子供でない天皇は、昭和、平成、令和の天皇の他は江戸時代にたった一人だけ。

長い伝統という男系天皇に拘るならば、大正天皇以前のように過去に長く続いた側室制度を復活させれば問題は解決する。即座に現天皇に５人もの側室を付ければ、１年後にはお世継ぎの皇太子が誕生するだろう。でもこれは、非現実的で問題外だ。

長く続いてきた伝統や文化とはいえ、側室が廃止された今の時代に天皇の性別や男系に拘ることは時代に即さない。戦国時代や江戸時代の考え方を改めるのにどうしてそんなに議論が必要なのか？女性天皇、女系天皇を認めなければ、皇室の維持は困難になる。愛子様が天皇になり、そして愛子様の子が天皇になるのに問題はない。そうなってほしいものだ。

＊平成から令和に変わった時、ニューヨークタイムズが３面に渡る日本の皇室を紹介する特集をしている。（トップ画像）

2019年05月15日17:00

マグナム P.I.もシーズン２継続決定

カテゴリ: Hawaii Five-0/ マグナムP.I./NCIS:Hawaii

ハワイを舞台にした「私立探偵マグナム（Magnum, P.I.）」は、「ハワイ・ファイブ・オー」が終了してすぐに始まった１９８０年から１９８８年まで８シーズン放映されたテレビドラマです。

CBS放送はこの数年、７０年代や８０年代にヒットしたドラマの最新版（リメイク版）をいくつも製作しています。この狭いハワイで全国版のドラマが２つ放映されていました。２つは設定やシナリオが違うものの、同じプロデューサーによる番組なのでよく似ています。

第１話　　８１２万人
第２話　　６２３万人
第３話　　６０７万人
第４話　　５４９万人
第５話　　５６３万人
第６話　　５６９万人
第７話　　５２６万人
第８話　　５５０万人
第９話　　５３８万人
第１０話　５４７万人
第１１話　６０１万人
第１２話　８７５万人
第１３話　５３２万人
第１４話　５６８万人
第１５話　５９６万人
第１６話　６２９万人
第１７話　５６０万人　
第１８話　６０４万人
第１９話　５７４万人
第２０話　５５３万人

ハワイファイブオーよりひとまず先に「私立探偵マグナム（Magnum, P.I.）」の放映が終わっています。シーズン１の平均視聴者数は５９９万人でした。下がっている「ハワイ・ファイブ・オー」の今シーズンの平均視聴者数は７３０万人ですから、「私立探偵マグナム」は「ハワイ・ファイブ・オー」ほど観られていません。ただ、月曜日の放映時間帯の他社番組と比べると決して悪い数字ではありません。２０話すべて観た感想は、「ハワイ・ファイブ・オー」に劣るとは思えません。

２作を同時にハワイで撮影するのは製作費が大幅に節約できるそうです。そんなわけで、「私立探偵マグナム（Magnum, P.I.）」の来シーズンの製作が早々に決まっています。ダウンタウンでまた赤いフェラーリが見られるでしょうか？

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2019年05月14日17:00

ハワイ・ファイブ・オー（Hawaii Five-O）シーズン１０決定

カテゴリ: Hawaii Five-0/ マグナムP.I./NCIS:Hawaii

ハワイで撮影されているCBS放送のテレビ番組「ハワイ・ファイブ・オーHawaii Five-O」は、9年を迎えた今シーズンも来週が最終話２５話の放送になります。例年ですと３月中旬に発表される製作継続ニュースが４月になってもありませんでしたが、シーズン９の放映をあとわずかにして来シーズン１０のニュースが発表されました。

１９６８年から１９８０年まで全１２シーズンが放送されたオリジナルの「ハワイ・ファイブ・オーHawaii Five-O」に近づいてきました。新作のファイブオーを９年見続けてきて感じることは、メンバーが替わってから面白みが欠けたような気がします。

シーズン１から毎年視聴者数が減っているものの、７００万人以上の人が毎週まだ番組を観ています。金曜日の同時間の他局の裏番組の視聴者数と比べると、その数はどの番組にも負けていません。継続されるのはそんな事情があるのかもしれません。

ハワイにとっては観光宣伝の効果が大きく、多額のお金を落してくれるありがたい番組です。ストーリーはさておき、割り切ってハワイの風景を楽しみながら観ていきたいと思います。新シーズン１０の撮影が７月からまた始まります。最近ダウンタウンでのロケの回数が減っていますが、新シーズンではよりロケ現場を見られることを期待しましょう。

2019年05月13日17:00

ナレオ・母の日コンサート

カテゴリ: 音楽

今日は「Na Leo Pilimehana（ナレオ）」の母の日コンサートがハワイシアターで開催されました。カメハメハ高校合唱クラブの同級生３人が一緒に歌い始めたのがきっかけで、高校在籍時代にラジオのコンテストで優勝して歌の世界にデビュー。今では３５年のキャリアのハワイを代表する女性アーティストです。

ハワイ語の”Na Leo Pilimehana”は、英語で “Voices blending together in warmth” と訳されます。日本語では「暖かみをブレンドした歌声」になるでしょう、今日は久しぶりにナレオの暖かい３人のハーモニーを聴いて来ました。

３人の素晴らしいハーモニーが心地よく、暖かな気持ちになる。ハワイシアターでのコンサートの動画がYouTubeにあります。“I Miss You, My Hawaii” は、私の大好きなハワイの曲の一つです。故郷ハワイを想う歌で、ハワイ版の「ふるさと」です。この曲には思い入れがあって、リードボーカルのレフア・カリマのやさしい歌声を聞くと胸が熱くなります。

目を閉じると、コウラウの山から爽やかな風が下りてくる
爽やかな風はハワイをいっそう恋しくさせてくれる

イエロージンジャーレイの甘い香りは、
私がどれだけハワイを恋しいかを気づかせてくれる

夕焼けに月が踊り、ハワイアンを聴くとハワイの海が目に浮かぶ
ハワイに帰りたいと私の心の声が叫ぶ
私は本当にハワイが大好きなんだ　
（I Miss You, My Hawaii. 迷訳：tigger）

2019年05月12日17:00

戦艦ミズーリ修繕と駄作映画

カテゴリ: 映画・演劇

最高の映画に贈られるのがアカデミー賞ならば、最低の映画に贈られるのがゴールデンラズベリー賞である。２０１２年の作品でゴールデンラズベリー賞の最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞など７つの部門でノミネートされた駄作がある。

ユニバーサル映画が100周年記念作品に2億ドル（220億円）以上の製作費を費やした。巨額の製作費に対し、アメリカでの興行収入はわずか6500万ドル（70億円）にすぎず、興業的に失敗したのが２０１２年の作品「バトルシップ」だ。ハワイのオアフ島で撮影されたハワイが舞台の映画だ。

ストーリーは興行的に失敗した作品だけあって、期待して観るとがっかりする。宇宙人のエイリアンが地球にやって来る。使い物にならないはずの博物館として活躍する真珠湾に浮かぶ戦艦ミズーリがエイリアンを撃退して大活躍する漫画の世界のストーリーだ。

第二次世界大戦（太平洋戦争）に活躍して一線を退いた７０年以上前の戦艦ミズーリが海洋に出て巨大大砲から爆弾を撃ちまくる。旧式の蒸気タービンで動く戦艦を動かすのは、突如現れる退役軍人の旧ミズーリ乗組員の老人達、真剣に考えなくてもあり得ない。

映画「バトルシップ」で大活躍した真珠湾の戦艦ミズーリ記念館が、来年第二次世界大戦終了75周年を迎えるにあたり、300万ドル（3.3億円）を投じる大規模修繕を実施する。昨年の甲板の上部の改修工事に続くものだ。今回はサビで腐食した部分の補修工事だ。修繕工事は8月中には完了するそうだ。

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プロフィール

tigger

２００２年、カリフォルニアよりハワイに引っ越してきました。ホノルル・ダウンタウンに住んでいます。