イタリアでは、サッカー試合中バナナを投げ込み、スタジアムへの出入り禁止を一生涯科せられた観客がいる。アメリカでは、愛人に痴話喧嘩を録音され、米プロバスケットボール協会(NBA)から永久追放処分、罰金2.5ミリオンドル(2億6億円)の罰金を科せられた不動産億万長者がいる。どちらも今日の人種差別のニュースだ。
米経済誌フォーブス(Forbes Magazine)によると5億7500万ドル(約590億円)と試算されたチーム・オーナーのスターリングは、33年もの長い間保有していたチームを手放さなければならなくなった。皮肉にも、ロサンゼルス・クリッパーズは少し前まで「ダメチーム」の代名詞のようなチームだったが、この数年プレイオフに進出する人気チームになってチーム価値も上がっている。
ユダヤ系アメリカ人のオーナー・スターリング(80歳)と黒人とメキシコ人のハーフである愛人スティビアーノ(31歳)の痴話喧嘩が芸能専門サイトのTMZで公開され、その会話の一部が大きな問題になった。会話テープの一部が黒人差別発言として問題になったのだ。
スターリングは愛人に高級住宅や高級車を買い与えていたのを、別居中の妻がそれらを返還するように愛人に訴訟を起こし、愛人は報復として暴露テープをメディアに公開した。愛人が密かに録音準備してる時点で、スターリングをおとしめようとしているのは明らかだ。公開された10分の録音テープを聞くと、愛人は意図してスターリングを挑発して差別発言をするよう仕向けている。見事にはめられたスターリング。
差別発言は、公然と大衆に向けられた発言ではない。愛人とのプライベートの痴話喧嘩で発言したものをリークされただけといえ、スターリングが失うものは限りなく大きい。今回のスキャンダルニュースを見ていると、アメリカの人種差別は深い問題を抱えていのがわかる。老人と孫ほど年の離れた愛人の痴話喧嘩にアメリカ大統領がコメントするのは、まるで日本のワイドショウを見ているようだ。
ドナルド・スターリングは、まさに「There's no Fool like an old fool」を代表する人物になりそうだ。賢く齢をとりたいものだ。
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