先月、カリフォルニアのロングビーチからホノルルまでの2225マイル(約4120km)をヨットで競う「47回トランスパック・ヨートレース(Transpacific Yacht Race)」がありました。
1906年に始まったレースは2年毎、奇数年に開催されます。今年のレースは57艇が出艇して、1週間(最短5日11時間)かけてハワイにたどり着きました。今回のレースはいつもと違った危険を伴うレースでした。
ロングビーチを出港して4日目に、10艇が外洋をブイや長さが5mはあるような木材が固まって浮いているスポットに遭遇しました。何艇かが大きな浮遊物(木製電柱?)と衝突をして大きなダメージを受けました。あるヨットは修理に12時間もかけなくてはなりませんでした。
津波による瓦礫浮遊物の情報はレーダーなどハイテク機器が使用され、十分に避けられるものと思われましたが、実際は外洋には予想以上に津波の瓦礫が浮遊しているようです。
先週末17日に、ノースショアのタートルベイの砂浜に一隻のボートが乗り上げているのが発見されました。この一週間で2隻目のボートの到着です。ボートには一面無数のフジツボが固着していました。
13日に流れ着いたボートは20フィート以上(6.5m)もあり、ともに日本語の表記があり明らかに津波で流されてきたものに違いありません。その前の11日にはプラスチックの日本語のパレット(荷カゴ)がマカプウに流れ着いています。
昨年から、すでに12隻以上のボートがハワイにたどり着きました。瓦礫の70%は海底に沈むと言われていますが、残り30%は外洋を漂っています。2年前の3月11日の東北を襲った大津波の波に飲まれて太平洋を漂う瓦礫は、ヨットマンらが目撃したようにまだまだたくさんあるようです。
日本政府から支払われた瓦礫撤去費用5ミリオンドル(約5億円)の資金は、アメリカ西海岸のアラスカ、ワシントン、オレゴン、カリフォルニア州とハワイ州に使用されます。その資金も十分でないようです。これからもハワイに流れ着く瓦礫はあるでしょう。ハワイに届く瓦礫は、大津波はまだ終わったわけではないことを私たちに知らせてくれるものです。
東北の復興にはまだまだ時間がかかります。愛する美しい日本が一日も早く戻ってくれることを願って止みません。
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