ダウンタウンのイオラニ宮殿の西にあるラニアケアYWCA。YWCAにしておくにはもったいない歴史ある素敵な建物です。ワイキキのモアナ・サーフライダー・ホテルに負けない建物です。
20世紀初頭にカリフォルニア州で活躍した、女性建築家ジュリア・モーガン氏の設計による歴史的建物です。古典様式や中世の様式、そしてカリフォルニア独特の土着的なコロニアル・スタイルを下敷きとし、独自のエレガントな個性を駆使して数多くの名作を残しました。ハワイのYWCAはジュリア・モーガン氏が44歳の時に手がけた建物です。1927年に完成しています。彼女は、カリフォルニアの女性初の建築家でした。
YWCAなので、バスケットボールができる室内体育館、ジム、プールもあります。そして、天井が高く爽やかな風通しのいい、しゃれたレストランがあります。ワイキキの一流レストランに負けない料理ですが、お値段がお値打ちで、ゆっくりランチを楽しむことができます。
この春までは、「ラニアケア・カフェ」でカジュアルなランチができましたが、この春に新たにオーナーが変わりました。名前も新たに「カフェ・ジュリア」として生まれ変わりました。もちろんレストラン名はYWCAの建築家ジュリア・モーガンにちなんで名付けられたものです。以前は屋内だけのテーブル席でしたが、今は中庭にもテーブルが用意されて屋外で食事を楽しむこともできます。
「カフェ・ジュリア」を経営するのは、4人のプロのレストラン経験者です。シェフはアラン・ウォンズで長年にわたりエグゼクティブ・シェフとして活躍した2人のシェフが担当します。アランウォンズ同様、独創的で繊細なハワイの新鮮な食材にこだわった料理を楽しめます。シェフの2人は、ホワイトハウスのオバマ大統領の就任ディナーで腕を振るったシェフでもあります。
マネージメントはレストラン業に長年携わった2人のプロが担当します。ホールのマネージメントを担当しているのが、20年以上ワイキキの「田中オブ東京」でマネージャーを務めていたエマソンさん(Emerson Ribao)です。流暢な日本語で気持ちいい日本式の接客は、英語を話せない日本人の方には心強い存在になることでしょう。
歴史あるハワイの建物の中にあるアランウォン・クラスのレストランで、また違ったハワイを楽しむことが出来ます。日本の観光客のみなさんにも、これから広まっていく人気レストランになることは確実です。ホワイトハウスの大統領就任ディナーを任されたシェフの料理、ビバリーヒルズを始め世界のフォーシーズンホテル&有名ホテルで腕を振るっていたシェフの料理をハワイで食してみませんか?
メニューを見てみると、ローカルフードのロコモコからパシフィックリム(環太平洋)のアジアンフードに拘らない世界の創作料理などが並びます。ロコモコ($16)、シュリンプ・パスタ(Achiote Shrimp Pasta $16)、そしてベトナム風サラダ(Vetnamese Inspired Salad $12)を二人でシェアしました。ベトナム風サラダには、薄焼きポークにライスヌードルがオーガニックサラダに加わってお勧めです。
デザートは、お店の人気商品、今が旬のマンゴをふんだんに使った「フレッシュ・マンゴ・コブラー(FFresh Mango Cobbler)$6」が絶品でした。新鮮なマンゴと砂糖を混ぜ、小麦粉生地をオーブンで焼くデザートです。ハワイのレストランではときどき見かけるデザートですが、これは上品な甘さとフルーティなマンゴがよく調和されています。ヴァニラアイスクリームと絡めて食べると、さらに美味しくいただけます。キッチンからたくさんのマンゴコブラーが運ばれていくのを目にするとその人気度がわかります。
もう一点のデザートは「日本式リリコイ・チーズケーキ(Japanese Style Lilikoi Cheesecake)$6」をいただきました。パッションフルーツのリリコイの甘酸っぱいフルーツ味と濃厚なチーズケーキがうまくマッチしています。
場所は、ダウンタウンのカメハメハ大王像、イオラニ宮殿の近くの観光スポットです。現在イオラニ宮殿見学の半券を見せれば10%引きになります。先週のローカル新聞にも特集記事で紹介され、今は連日たくさんのローカルのお客さんが訪れています。これから、ダウンタウンの話題のレストランになることは確かです。また、日本のハワイ情報誌などにもこれから取り上げられることになるでしょう。
現在は、朝食とランチのみの営業ですが、将来はディナーも楽しめるレストランになるそうです。今度はどんな朝食が食べられるのか、のぞいてみたいと思います。
*アメリカ合衆国の人気ブログランキングに参加しました。
ランクが気になる方は是非クリックしてみてください。
アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ
経営者 日本語の流暢なEmerson Ribao さん