現在のハワイ州立美術館が建つ場所は、オリジナルのロイヤル・ハワイアン・ホテルがありました。イオラニ宮殿を道一つ挟んで建つこのホテルは1872年に建設され、ロイヤル・ファミリー(ハワイ王室)を訪れる海外からの賓客をもてなすホテルとして45年間使用されてきました。ハワイで最初のホテルです。ロイヤル・ハワイアン・ホテルの名前の由来は、まさにハワイの王室のホテルからきています。
1917年、YMCAがこの古い木造のホテルを買収して、アーミー&ネービー(陸海軍)YMCAを開きます。10年ほど利用され、木造の建物は1928年にスペイン・ミション様式の新しいビルに建替えられました。細部の石造りに鉄製の柵や装飾の施された照明は、イタリアのフローレンスにある宮殿がモデルになっています。客室数268の大きな建物で、中庭には大きなプールがあります。戦争中は、軍の保養地として使用されています。
1978年国の歴史的文化財として登録されました。1987年年、実業家が$11ミリオンで買収し、$29ミリオンかけて大掛かりな修復がされ本社ビルとして使用されました。1989年に「No1キャピタル・ディストリクト・ビル」と改名されています。ビルの正面にその文字を見ることができます。
90年のバブル時に$80ミリオン(120億円)で日本企業BIGI(服飾会社)の手に渡り、そして2000年に州に$22・5ミリオンで売却されました。2002年11月、ハワイ・ステート・アート・ミュージアム(ハワイ州立美術館)としてオープンして今日に至っています。建物には、3つのギャラリーと州関係のオフィスがあります。
1115平方メートルのギャラリーは、「ハワイの遺産」、「アジア移民のルーツ」、「伝統と価値観」などのテーマに分けられ、ハワイの多彩な芸術的、文化的遺産を無料で観賞することができます。1階、2階の床のタイル、鉄製手すり、電飾などは1928年当時のままです。
1階の入り口を入ると、すぐにギフトショップがあり、ここでしか手に入らないハワイの商品も販売されています。そして奥に進むと、カイムキのレストラン「タウン」の姉妹店「ダウンタウン」でお腹と喉を潤すことができます。「タウン」の名物ドリンクのレモネードで喉を潤して、2階のギャラリーで展示物の観賞をどうぞ。
ダウンタウンのこの歴史ある界隈(イオラニ宮殿、カメハメハ大王像、YWCA、ハワイ州立美術館、セント・アンドリュース大聖堂、ハワイシアター、チャイナタウン)を歩くダウンタウン・ウォーキング・ツアーなんてあったらどうなんだろう?参加する人がいるのだろうか?自分は、きっとすぐにでもツアーガイドができる。ランチは美術館内の「ダウンタウン」でもいいな?
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