現在、ハリケーン「ノロ(台風14号)」がハワイ諸島の南をゆっくりと通過している。昨日から強い風が吹き荒れ、地域によっては激しい雨が降り続いており、緊迫した空気が島々を包み込んでいる。テレビの気象情報を見ながら、改めて自然の驚異を実感せずにはいられない。
どうやら今年は、ハワイにとってハリケーンシーズンの完全な「当たり年」のようである。振り返れば、年明けの2月には強力な低気圧の嵐(コナ・ロウ)が到来し、オアフ島のノースショアなどで大洪水や大規模な停電を引き起こす激しい被害をもたらしていた。その後、本格的なシーズンに入ってからも、8月中旬に甚大なインフラ被害を出した「ララ」、そして熱帯低気圧「モケ」やカウアイ島に爪痕を残した「ローウェル」と猛烈な嵐が立て続けに接近している。
驚くべきことに、去年(2025年)のハワイはハリケーンがほとんど来ない、非常に穏やかな1年だった。その静けさとは打って変わり、エルニーニョ現象の影響で海水温が上昇している今年は、連日のように警戒アラートが鳴り響く異常な騒がしさである。たった1年でこれほどサイクルが変わるものなのかと、地球規模の気候の気まぐれさを痛感させられる。
常夏の楽園と言われるハワイだが、ひとたび嵐が近づけばその表情は一変する。2月の低気圧被害から立ち直り、ララやローウェルの傷跡を癒そうとしている矢先の今回のノロである。これ以上大きな爪痕を残さず、一刻も早く穏やかなトレードウインドと青い海が戻ってきてくれることを、今はただ祈るばかりである。
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