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またか、やっぱり、という気持ちになる人は多いと思う。ハワイ州副知事をめぐる賄賂疑惑は、一人の政治家のスキャンダルというより、島社会の空気そのものを映しているからだ。アロハと笑顔の裏側で、「仲間だから」「オハナだから」という言葉が、公私の線をゆるめ、権力とカネがずるずる結びついていく光景が見えてしまう。

ハワイでよく口にされる「オハナ」には、血縁だけでなく古い友人や地域のつながりまで含まれる広い家族意識が込められている。その一方で、「昔からの仲だから」「島の人間だから」という理由で、本来は厳しく問うべき行為が見逃されてきた面もあるのではないか。小さな便宜や甘えが積み重なり、「紙袋の現金」や不透明な献金のかたちで表に出てきたとき、私たちはようやく事の大きさに気づかされる。

この構図の背景には、ハワイが1954年以降ずっと民主党優位の「ブルー・ステート」であり続けてきたという政治環境がある。長く同じ勢力が政権を握れば、緊張感は薄れ、党内の派閥や長年の人間関係が実質的な権力を握りやすくなる。最近も州全体で公共腐敗の捜査が続き、議員や公務員、寄付を行った企業の名が次々に報じられているが、そのたびに「またか」とため息が漏れるのは、こうした長期支配のゆるみが見えてしまうからだ。

それでも、オハナの精神そのものを捨てる必要はないと思う。むしろ大事なのは、「オハナだからこそ不正を許さない」「仲間だからこそ誤りを正す」という、新しい仲間意識を育てられるかどうかだ。アロハとオハナが、身内をかばう盾ではなく、透明性と説明責任を支える土台として生かされるとき、ハワイの政治腐敗の連鎖は少しずつ断ち切られていくはずだ。

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