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「行く川のながれは絶えずして、しかも本(もと)の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまることなし」 学生時代に意味も分からず暗記した『方丈記』の出だしの一節が、何十年の年月を経てやっとわかってきた。

移ろいゆく世の無常観は時代が違っても普遍だ。この数年の世界の変貌は誰もが驚くほどで、激流と化した世界の川の流れはますます速くなり、大きく変化している。その川の流れは誰にも止められず、しばらくは激流に身を任せるしか術はない。

海外を旅行する日本観光客には馴染みのワイキキの免税店DFSが先月閉店し、ハワイ市場から撤退した。「ハワイに来たらとりあえずDFS」という時代があり、海外旅行のショッピングの定番だった。円高の時代には、誰もが競ってブランド品を漁った。

鎌倉時代の鴨長明が眺めた川よりも、現代の川の流れははるかに速く、激しい。DFSの撤退という一つの時代の終焉を目の当たりにし、私は改めてあの序文を噛み締める。行く川の流れは絶えず、しかも元の水にあらず。私たちは今、その激流のただ中で、二度と戻らぬかつての輝きを背に、新たな水の流れへと押し流されていくのだ。


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