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久しぶりに乗った TheBus (ホノルルの市バス)で気づいたことがある。ワイキキのクヒオ通りにある市バスのバス停の標識を見てほしい。かつてはいくつも表示されていた路線番号が消されているのがわかる。ワイキキから空港行きが3路線あったのが、今は20番の1路線だけとなっている。

この10年TheBus では路線の削減や大幅な見直しが頻繁に行われている。その主な理由がいくつかある。 利用者数の大幅減少がまず挙げられる。 コロナパンデミック以降、通勤や観光客のバス利用が激減した。一時は1日19万回の利用が、65%減の約6.9万回にまで落ち込んだ。回復したと言え、以前のような利用者数まで戻っていない。

年間4回のバス路線の定期的見直しによって、路線の調整が行われている。利用率の低い路線や運行時間を削減・廃止し、限られたバスを必要とされる路線へ再配分されている。不人気路線の廃止によって、長く利用してきたお年寄りの中には、買い物や病院通いができなくなった人もいる。

バス運行には年間約2.2億ドルの予算が必要だが、運賃収入は約4,000万ドルしかない。ホノルル市は100ドルの収入を得るには、550ドルの運営費が必要なことになる。毎年赤字運営の市バスは、多くが税金に依存しなければ運営ができない。

ホノルル鉄道「スカイライン」建設に伴って、現在バス路線が鉄道に連携する形で再編されている。市バスだけでも大幅赤字を出しているホノルル交通局だが、ホノルル鉄道の建設によってさらに赤字額を大幅に塗り替えていくことが予想される。ホノルルは、プロによる財政・運用効率の見直しが必要だろう。


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