1日ホノルルを歩けば、必ず路上に落ちている何枚かのコインを発見するだろう。25セント硬貨ならば人は拾うかもしれないが、1セント硬貨は見向きもされない。わざわざ腰を屈めて路上の1セント硬貨を拾う人は稀だ。
報道によるとアメリカ財務省は今月、1セント硬貨の最終版を発注したそうだ。これは1セント硬貨の生産終了に向けた第一歩である。現在1セント硬貨を生産するのにおよそ4セントの製造コストがかかる。製造コストと流通の少なさとを理由に、1セント硬貨の流通停止が検討されている。
アメリカ造幣局は1792年の設立以来、233年間にわたり1セント硬貨を製造してきたが、年々1セント硬貨の使用機会が少なくなっている。時代はますます現金を使用しないキャッシュレス(電子決済)の時代になり、2023年にはアメリカ人が現金で支払った割合はわずか16%となっている。
電子決済の普及などで硬貨の利用が低迷する一方、その生産コストは上昇していた。製造に必要な金属板の在庫がある限り、1セント硬貨の製造は続けられる。製造終了は2026年の早い時期になるという。現存する1セント硬貨の量が十分あり、しばらく無駄に新たな1セント硬貨を製造しなく、将来は5セントが流通硬貨の最小額となるようだ。
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