新聞の日曜版には数ページに渡って obituaryという「死亡通知」が掲載される。一般的には、家族が新聞社にお金を払って公にする死亡通知である。故人の生涯や業績、家庭について簡潔にまとめた文章が掲載されるが、写真と一緒に掲載される場合もある。葬儀の日時の案内があるものもある。
若い頃はあまり気に留めることもなかったが、何度か知人の死をオビチュアリで知ったことがあり驚いたことがある。覚えのある笑顔の写真に釘つけになった。彼は若く50代で亡くなり、学生時代は京都の同志社大学に留学したこともある介護保険員だった日系人だった。コスコのフードコートで知り合いになった日系人のケンイチさんの死も新聞の告知で知って告別式に参加した。
生い立ちから90年以上もの長い人生を簡潔にまとめた戦争体験者の故人の生涯は、まるで伝記のようで映画を観ているような気持ちにさせるものもある。30年前に世話になった叔父さんなどの名前を検索すると、本土の遠縁の縁者の死をオンラインメディアのオビチュアリで知ることもある。
先日は珍しいものをオビチュアリで見つけた。愛犬の死亡告知だ。多くの人たちに愛されたゴールデン・レトリバーだったのだろう。
『 シャイロ・ロベロ 最愛の友が2025年5月7日に虹の橋を渡った。独特の赤みがかった金色の美しいゴールデンレトリバーだった。彼はどんな人にも、他の犬にも仲良くしていた。12年間、とても忠実な仲間として、人生の浮き沈みを通して私たちを支えてくれた。シャイロはAKC優良市民犬クラスで優秀な成績を収めたスターだった。飼い主のゲイリーとマリー、兄弟のアップルとチャーリー、友人のニコール、フランシス、イーサン、エヴァ、マリリン、キム、ミリー、ベティがあとに残された。ホー医師、ワカヤマ医師、そしてVCAファミリー・オアフ獣医専門クリニックのスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。シャイロ、あなたは私たちにとって最高の出会いであり、最も辛い別れになった。安らかに眠れ、愛しい友よ。』(上の写真の和訳)
2つのランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いいたします。

にほんブログ村

アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ

