FullSizeRender

ホノルルのダウンタウンが死んだ日。毎週火曜日は健康のためダウンタウン周辺を歩くことにしている。今朝ダウンタウンにあるロスに行くと、店内に妙に人がいない。毎週火曜日はシニアデーで、55歳以上の人は10%の割引を受けられる日で早朝から賑わうのが普通だ。

店内にはいつもより多い店員たちが商品ラックを整理している。ラックから商品を引き上げているのだ。嫌な予感がして、一人の店員に声をかけた。「まるで閉店するような店内ですね?」「来月10日に閉店するから、商品を引き上げているんだよ」

ダウンタウンのウォルマートが2023年4月に閉店してから、ダウンタウンが大きく変わった。集客力の大きいスーパーマーケットが閉店して、ダウンタウンに人が来なくった。ウォルマートの閉店で、ロスの経営も時間の問題と心配されてきた。ウォルマート閉店後もがんばってきたロスもついに閉店となってしまった。

この4年の物価高騰に加え治安の悪化で万引きが増えて、小売店の利益が圧迫され続けている。千ドル以下の万引きは訴追されなく、万引きが横行するようでは小売も続けられない。ロスの隣で長年営業してきたロングスも万引きの被害で潰された。ロングスの後に昨年5月オープンした韓国スーパーもすでに閉店セールを始めている。

ロングスの店頭の閉店を知らせる貼り紙を見て、これでダウンタウンは死んだと思った。ダウンタウンもチャイナタウンも空店舗だらけだ。何の魅力もないダウンタウンになってしまった。毎日オフィスで働く人たちや買い物をする人たちで街には活気があった。

金曜昼には、ビショップスクウェアではライブ音楽会が開催され、人が溢れ街が生きていた。夜のイベントも多くて活気がある街だった。ちょっと港まで歩けば、アロハタワーマーケットプレイスがありショッピングや食事ができる魅力的な空間があった。

時代の移り変わりと言え、ホノルルのダウンタウンが過去100年で一番活気のない街となってしまったのは確かだ。ウォルマートのビルを買収した企業は、その跡地に商業施設をオープンさせる計画を持っていた。しかし、ビルはウォルマートが閉店したまま変化がない。ハワイの商人や役人たちはハワイを魅力的な街にしようとする気がないのは残念なことだ。


FullSizeRender

FullSizeRender

2つのランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ハワイ情報へ
にほんブログ村


アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ


line-52