ちょうど44年前の12月8日、ビートルズのジョン・レノンが撃たれて亡くなった事件は世界を驚かせた。犯人の身元がわかるとハワイの住人が驚いた。犯行直前までホノルルのダウンタウンに住んでいた男がジョンに銃を向け命を奪ったのだ。
この6日間、連日アメリカ全土のトップニュースになっていたニューヨークでの銃殺事件。解決に時間がかかるだろうと言われていたが、マクドナルドの店員の通報であっけなく殺人犯(26)が捕まった。
4日早朝、ニューヨーク市の中心部の路上で大手医療保険会社の高経営責任者(CEO)が銃撃され死亡した。犯人が銃を構え背後から銃殺する瞬間の防犯カメラの画像や、犯人が自転車に乗って逃走する姿などが公開された。ニューヨークの防犯カメラには同人物と思われる姿がスタバなどにも映っていた。
殺人事件現場に残された3発の銃の薬きょうには、「deny(拒否)」「defend(防御)」「depose(追放)」という文字が刻まれていた。保険会社ができるだけ支払いをしないで利益を増やす「3つのD」と言われる単語だ。犯人は保険会社に恨みを持つ者だと推定された。
警察は逃走した犯人の画像などを公開し行方を追っていた。本日ニューヨークから約370キロ離れたペンシルヴェニア州のマクドナルドで、殺人犯に似た男が店内で食事をしていると店員が警察に通報した。銃を不法に所持した疑いで男の身柄が拘束された。
容疑者が犯行に使った銃は、未登録で持ち主を追跡できない「ゴーストガン」で、3Dプリンターで製造され自宅で銃キットを組み立てられたものと警察はみている。犯行には発砲音を軽減するサイレンサーが使用され、銃と一緒に所持していた
驚くことに容疑者は、直近までホノルルに2年以上住んでいた男だった。2022年10月から2024年8月までカカアコのコンド、それ以前はカラカウア通りのセンチュリーセンターに住んでいた。容疑者を知る人たちが口を合わせたように、頭の切れるいい奴だったと言っている。
容疑者は名門の金持ちしか行けない年間6万ドルの授業料の名門高を卒業後、アメリカ東部の名門8大学「アイビーリーグ」の一つペンシルベニア大学&大学院を2020年に卒業。コンピューターサイエンスの学位を取得後、 ソフトウェアのエンジニアとしてオンラインの自動車販売会社に勤務していた。家族はゴルフコースを2つ持つ裕福な実業家である。警察によれば、メリーランド州ボルティモア出身の容疑者の直近の住所はホノルルである。
警察によると、容疑者は複数の身分証も所持していた。自分自身の身分証の他、不正のパスポートや、ニュージャージー州の偽の身分証を保持していた。容疑者は銃撃事件の前、この偽の身分証を使ってニューヨークのホステルにチェックインしていた。
この6日間、毎日ニュースで防犯カメラに映る犯人の像が犯人探しの決め手になったようだ。濃い眉毛や特徴ある鼻などを犯人に結びつけたマクドナルドの店員の観察力は鋭かった。そう言えば、数ヶ月前に二度目のトランプ大統領暗殺未遂事件の犯人も、直近まで6年間オアフ島ノースショアに住んでいた男だった。
ニューヨークの殺人事件の容疑者は、腰痛で手術をしているようで保険金請求を「拒否」され、保険会社の最高責任者を自らの手で「追放」したのかもしれない。多くの人が保険金の支払いを拒否されたことに憤っている。アメリカの医療制度や保険会社に不満を抱いているアメリカ国民は決して少なくない。
オアフ島でハイキングを楽しむ容疑者の姿
2つのランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村
アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ