自分と同世代のドジャースファンには忘れられない偉大な投手フェルナンド・バレンズエラが亡くなった。バレンズエラ投手と入れ替わるようにドジャースの人気を受け継いだのが野茂英雄投手だ。当時は野球を知らない人でもバレンズエラの名前を知っているほど有名な野球選手だった。
金曜日からワールドシリーズが始まる。ワールドシリーズでのドジャースとヤンキースの対戦は43年ぶりだ。週末の始球式で久しぶりにバレンズエラ投手の姿がマウンド上に見られのを多くの人が期待したはずだ。43年前のワールドシリーズでは１試合を一人で投げ勝ち投手になり、ドジャースがワールドシリーズで優勝する大活躍をした。
1981年の初めてのシーズンでバレンズエラ投手は、8連続勝（5完封）を含む13勝7敗の成績で大リーグ史上初めて新人王とサイ・ヤング賞（最優秀投手賞）を受賞した。その後1986年のシーズンでは21勝（20完投）で最多勝のタイトルを獲得した。80年代はフェルナンド・バレンズエラ投手の10年だった。彼の背番号34はドジャースの永久欠番になっている。今でもドジャース球団のオフィシャルショップに行くと、彼のTシャツやユニフォームが販売されているのを見ても彼の人気がわかる。
43年前のヤンキースとのワールドシリーズでは、ドジャースがフェルナンド・バレンズエラ投手の大活躍で世界一の頂点に上り詰めた。今年のヤンキースとのワールドシリーズは、大谷翔平の大活躍で勝ち進んで世界一の美酒を味わうことになるだろう。多くのファンを持つ東西の２球団のワールドシリーズ、対戦前から話題の尽きない歴史に残るシリーズになりそうだ。フェルナンド、天国からドジャースの勝利を見守ってくれ！
＊中日ドラゴンズの200勝投手山本昌広は、かつてドジャースに野球留学してバレンズエラ投手から彼の得意玉スクリューボールを教わり大投手に変身した。そのままアメリカに居続けたらメジャーの大投手になっていたかもしれない。偶然だが山本昌の背番号も34だ。
