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携帯電話(スマートフォン)が人々の生活の一部になって、忘れられてしまった存在が街の公衆電話だ。若い人たちの中には使い方どころか、その存在自体を知らない人もいることだろう。

ホノルルの街からは、公衆電話は消えてしまった。まだ20年ほど前にはホノルルの至る所に公衆電話があった。ワイキキのビーチにも、あのハイビスカスが描かれた公衆電話のブースがあった。ダウンタウンのフォートストリートには、四面に公衆電話が設置されたブースを連想させる建造物がいくつか(4)あった。

携帯電話が普及すると、街の公衆電話はホームレスなどの鬱憤の吐口になり悲惨な物になった。受話器が壊されりして、絶えず故障中の公衆電話は用をなさない醜い街のオブジェになってしまった。街角からその姿を消すのは当然の成り行きだった。

フォートストリートに公衆電話が設置されていた場所が、今は4人のアーティスのキャンバスとなっている。中には眉をかしげるような周囲に不似合いなアートもあるが、ハワイらしく描かれた色鮮やかなアロハシャツ(by Charles Valoroso カウアイ島出身)のを見つけた。陰影が上手く施され、まるでハンガーに掛けられた本物のアロハシャツのようだ。こんなアートなら散歩も楽しくなり大歓迎だ。



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