16日に日本人観光客の水難事故を紹介した。14日午後にカウアイ島コロア地区にあるラワイビーチから10mほど沖で顔を下に動かないで浮いている男性をサーファーが見つけた。サーファーが意識のない男性をビーチに引き上げ、駆けつけた救急隊が心肺蘇生法を施し、心停止の際に利用する医療機器 AED(自動体外式除細動器)が使用された。
シュノーケル中に溺れたとみられる日本からの訪問者は66歳の男性で、救命隊によって病院に運ばれたが意識が戻らなく重体だった。16日にブログで紹介した時点では、まだ生存されていたようだが19日の夜に亡くなったのがカウアイ警察によって公表された。男性は群馬県からの観光客だったようだ。2日前の土曜日にマウイ島でシュノーケルをしていた男性(50)が行方不明となって、現在も捜索が続いている。この夏だけでもすでに何人かがシュノーケル事故で亡くなっている。亡くなっているのがほとんどが中年以降の人たちだ。ユタ州からの男性(62歳)、カリフォルニア州からの女性(77歳)、カリフォルニア州からの男性(49歳)はすべてシュノーケル中に亡くなっている。
ABCストアでも簡単に手に入るシュノーケルの道具だが、シュノーケルは初心者が気軽に旅行先で楽しむものではない。簡単そうに見えるが、実際はとても危険なシュノーケルだ。特に40歳を超えて初めてシュノーケルを楽しむ人たちは、死と隣り合わせだという事を忘れないでほしい。
海中の美しい景色に夢中になって潮に流されて沖まで流されることはよくある事だ。カウアイ島は潮の流れが強いそうだ。泳ぎに自信があっても海は魔物になることがある。シュノーケルは命を落とすこともあるとても危険なものだという認識を持って欲しい。ハワイに来て命を落とすことはない。
亡くなった男性は、盆休みを利用して家族とハワイ旅行を楽しんでいたのだろうか。心肺停止から意識が戻らなく集中治療室で懸命の救命治療がされたのだろう。集中治療室の利用だけで1日1万ドルが相場だ。治療費や救急車代などを含め5日で8万ドル超えの入院治療費が請求されるだろう。日本円で1千万円を超える請求があってもおかしくない。
具体的に亡くなった方の出身地、名前に年齢が公表されると、事故が身近に感じられ生々しくなる。ハワイはゆったり楽しむ所だ。命を落とすようなリスクのあることは絶対に避けなければならない。身内や知人がシュノーケルをすると言ったら、私は強く反対するつもりだ。
本当に辛い出来事です。
科学者であった彼は、まだ研究も半ば。残された家族との引退した後の楽しい時間を過ごすことなく、賽の河原を渡ることになりました。
多分彼はRipという離岸流に飲まれてしまったのだと思います。彼が溺れた浜の隣のプホイビーチにはRipについて大きな看板が出ていました。
これを読んだ方は是非離岸流についてお調べいただき、このような悲劇にあわれませんように。
https://tenki.jp/suppl/marinahishinuma/2018/07/14/28270.html
tigger
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