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「サーフィンの父」と言われるデューク・カハナモク像は、ワイキキを訪れる観光客の撮影スポットとなっている。デューク・カハナモクは、1920年、1924年、1932年のオリンピック水泳競技で3つの金メダル、2つの銀メダルを取っていることは知られているが、その後の彼を知る人は多くはない。

デュークは初めてのオリンピック後メダリストとして、アメリカ全土に知られしばらく話題の人となった。ハリウッドからも映画の出演依頼があったものの、インディアンの酋長など端役で長くは続かなかった。最後のオリンピック後、デュークは仕事がなく「私は水から上がれば、タダの人だ」だと嘆いていた。

そんなある日、ユニオン・オイルの社長が、ガソリンスタンドの仕事をしないかと申し出た。デューク・カハナモクは、金メダリストのプライドも捨て即座にガソリンスタンドの仕事に飛びついた。戦後間もない1950年頃だ。ワイキキと日本領事館があるヌアヌ通りの2店がデュークのガソリンスタンドとしてオープンした。デュークから直接ガソリンを入れてもらった幸運な人もいたようだ。

ワイキキのデュークのガソリンスタンドがあったのが、下の写真のカラカウア通りとシーサイド通りの角だった。現在H&Mのある場所だ。上の1950年代の写真と見比べると、あの角にそんな歴史があったことが想像できない。

ハワイを代表する偉人がガソリンの給油をしていてはいけないと、彼に相応しい仕事を申し出る人が現れ、ガソリンスタンドの仕事は長くは続かなかった。ホノルル市の保安官を20年務め、その後ホノルル市の善意の大使を務めた。


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