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オアフ島のちょうど真ん中に位置するワヒアワは高地にあって、海に近いワイキキやホノルルと比べて温度が何度か低い。観光スポットと知られるパイナップルのドールパビリオンもワヒアワ地区にある。このワヒアワでもある害虫が見つかっているそうだ。その害虫はサイカブトムシ(Coconut Rhinoceros Beetle)と呼ばれ、繁殖力が強くヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす害虫だ。

もともとは東南アジア原産である日本で見られるカブトムシより小さく(約3~4cm)、頭の角もメスカブトムシのように小さい。動物のサイに似ていることからサイカブトムシと呼ばれている。東南アジアから移ったサイカブトムシは2007年にグァム、そしてハワイでは2013年12月に初めて発見された。東南アジアからの建設資材などに紛れ込んでやって来たものと考えられている。

ワイキキあたりの公園の木に変な袋状の捕虫器が吊り下げられているのをよく見るが、あの捕虫器はこのサイカブトムシを捕獲するものである。サイカブトムシは、ヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす害虫で、当局はこの害虫駆除に気をもんでいる。

ワヒアワ地区の歴史的価値のあるロイヤルパーム・ドライブ周辺でも、民家の庭などでサイカブトムシが確認されるなど、サイカブトムシがオアフ島全域に繁殖していることが確認されている。オアフ島には樹木医と呼ばれる人はわずか2人で、約120年になるロイヤル・パーム・ドライブが破壊されるのではないかと懸念している。

今年5月にはカウアイ島で生きたサイカブトムシの個体が初めて確認された。ハワイ諸島内でサイカブトムシの個体数が増加しているのは確実で、サイカブトムシがさらに繁殖したらハワイの風景も変わりかねない。ハワイの風景からヤシの木が消えるようなことがあってはならない。


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