ハワイで製造されるウクレレで、その優れた音質と工芸品のような美しいデザインで高く評価されているのがハワイを代表するカマカのウクレレだ。1916年にカマカ・ウクレレ&ギター・ワークスが設立され、1968年にカマカ・ハワイとして法人化されたウクレレ会社は、2016年には創立100周年を迎えた。
カマカは、家族経営のカカアコ地区にあるウクレレ製造会社でありながら、今では世界にその名を知られたウクレレを代表するメーカーにまでになっている。カマカファミリーは、ウクレレの製造技術を向上させ、高品質な手工芸品のウクレレを製作することで名声を得てきた。
カマカはハワイアン・コア材(Koa)を使用したウクレレで有名だ。コア材はハワイの原生樹木で、ウクレレに温かく豊かな音色を与える特性を持っている。 カマカのウクレレは、プロの演奏家から初心者まで、幅広い層に支持されている。ウクレレ演奏者のジェイク・島袋の愛用するウクレレもカマカだ。ビートルズのジョージ・ハリソンがマウイ島の楽器店を訪れ、店内のカマカのウクレレを全部買い上げた逸話があるほどだ。
トップ画像はカマカ創立者の二代目の息子二人、 サミュエル・カマカとフレデリック・カマカ(右)が、2016年のカマカ創立100周年記念イベントがハワイシアターで開催された時に来客を迎えてくれた時のものだ。兄のサミュエルは昨年3月、そして弟のフレデリックがちょうど1週間前の23日に98歳で亡くなった。今は3代目の息子たちがカマカを受け継いでいる。カマカも次の世代の時代になった。