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ロイヤルハワイアンバンドを語る時、あるドイツ人を抜きには語れない。1843年ベルリンで生まれたハインリヒ・ベルガーは、ハワイにやって来る前まではドイツ帝国軍楽隊の隊員であった。

ハインリヒ・ベルガーは、王立バンドを率いた作曲家ヨハン・シュトラウスの下で演奏していた。ヨハン・シュトラウスが、ドイツで始めて「美しく青きドナウ」を演奏した時の楽団の一人がハインリヒ・ベルガーだった。

1872年にハワイ王国楽団の指揮のために、ハインリヒ・ベルガーがドイツ皇帝から派遣されることになった。当時は楽器演奏もままならないロイヤルハワイアンバンドの楽員を、世界で演奏できるほどに育てあげたのが彼だった。

音楽を愛するリリウオカラニ女王が作曲した「アロハ・オエ」を編曲して、ブラスバンドのロイヤルハワイアンバンドで演奏して世界に広めたのもハインリヒ・ベルガーである。ハワイに古来から伝わる楽譜をもたない音楽を西洋式の楽譜に落とし、世界に残した彼の功績も忘れてはいけない。

ハインリヒ・ベルガーは、英語名ヘンリー・バーガーと改名してハワイに帰化している。ヘンリー・バーガーは43年をロイヤルハワイアンバンドのために捧げ、1929年に85歳でホノルルで亡くなった。彼はカワイアハオ教会の墓地で永眠している。

リリウオカラニ女王は、ヘンリー・バーガーを「ハワイアン音楽の父」と呼び称賛した。1874年にカラカウア王が歌詞を書き、ヘンリー・バーガーがそれに曲を付けた。この曲はハワイ王国国歌として、のちにハワイ州歌として歌い継がれている。今は様々な行事やイベントの始まりに歌われるのが「ハワイ・ポノイ」だ。

私のウクレレ演奏「ハワイポノイ」をBGMに、YouTube動画を作ってみた。チャンネル登録、よろしくお願いします。




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