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私がハワイに来てから20年以上通っている中華レストランがある。今までに何度か紹介しているチャイナタウンにある「家郷小館(リトルビレッジ)」は、ホノルルを代表する人気の中華料理店だ。

1974年にスーツケース1つとわずか100ドルを握り締め中国からホノルルにやって来た若い夫婦の夢は、自分たちのレストランを持つことだった。大きな資本を元にビジネスを展開して、店舗をオープンさせるのとは訳が違う。

中国からやって来た2人は10年間毎日働き続け、毎日身を粉にして自分たちの夢を実現させるためにお金を貯めた。ハワイに来て10年、1984年ついにハワイ大学の近くにわずか30席の決して小奇麗とはいえない小さなレストランをオープンさせた。

飲茶と香港・四川料理を中心とした料理を出すレストランはすぐに多くの人に支持され、1988年に5倍の大きさのレストランを向かいにオープンさせた。10年後の1998年には空港近くにレストランを移し、50種類の料理を提供するバイキングスタイルの中華レストランをオープンさせた。

原点に戻りビジネスを縮小させ、2001年春、念願のチャイナタウンにレストランをオープンさせた。手ごろな値段で美味しい本格的な中華が食べられることで、ホノルルでも人気の中華レストランとして知られてきた。飲茶はないが、一品料理の中華だったらホノルルで一番だと言われていた。

そんなレストランでも、時代の変化に翻弄されてきた。「家郷小館(リトルビレッジ)」が昨日を最後に閉店した。このニュースは私だけでなく多くの人に驚きとショックを与えている。店舗を運営する諸経費は高くなり、営業スタッフが集まらなくなった。人々のハワイでの生活はますます困難になり、低い賃金で働く余裕のある人がますます少なくなっている。

先に同じ理由でワード地区にあった人気のPiggy Smalls レストランが閉店した。客が戻っても3年前と世界は違う。レストラン運営が3年前と比べて、ますます困難になっている。さまざまな経済指標が改善されても、世界が以前の世界に戻ることはない。これからも、ショックを受けるようなニュースがあるだろう。



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