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361年前の江戸・寛文2年(1662年)、近江長浜の材木商・大村彦太郎が日本橋に間口一間半の小間物店「白木屋」を創業した。そんな長い貴重な歴史を持つハワイの「白木屋」が問題を抱えている。

アラモアナセンターにあるフードコートの白木屋は、コロナの非常事態宣言があった2020年3月にその灯りを消してから2度と灯をともすことはなかった。2016年に日本の門前町をイメージした造りで話題になり、900席の屋台村のフードコートに変身した白木屋はわずか4年間の営業だった。

白木屋はコロナ禍前から店舗家賃を滞納して、2020年1月にはその額がおよそ1億円にも膨れ上がっていた。アラモアナセンターと白木屋の交渉は失敗に終わり、アラモアナセンターが白木屋を相手に訴訟を起こした。それに対し白木屋も逆訴訟して、泥沼の醜い訴訟合戦になっていたが、その争いにも決着がついたようだ。

3年近くもの長い間、店舗は手つかずの状態で保たれていたが、店舗内の設備や備品などすべてが一般に売却されるニュースが今週流れている。白木屋ハワイは、1959年のアラモアナセンターの誕生と共にオープンした老舗だ。ハワイの日系人の憩いの場だった。

庶民の百貨店「白木屋」が大きく変わった2016年、すでに白木屋の行く先は決まったような気がする。コロナ禍は一つのきっかけに過ぎなく、経営者が変わって閉店は時間の問題だったような気がする。残念だが、ハワイの歴史に残る老舗がまた一つ消えた。

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