楽園ハワイと私

2002年、カリフォルニアよりハワイに引っ越してきました。ホノルル・ダウンタウンに住んでいます。

ホノルル鉄道建設

ホノルル鉄道「スカイライン」が突然に逆走

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現在ホノルル鉄道建設(スカイライン)は、昨年一部開通した東カポレイからアロハスタジアム間を運行中である。今月になり当局は、パールハーバー・ヒッカム基地駅とホノルル空港駅、その先のラグーンドライブ駅、ミドルストリート・バスセンター駅までの試運転を始めると発表した。

空港経由でミドルストリートのバスセンターまでの試運転を始めて順調に行けば、開通期間は未定だが2025年半ばには建設業者から市当局に引き渡され一部開通期間が伸びることになる。当局は大きな問題と捉えていないが、今月7日午前6時ごろ電車が突然逆方向に進行する事件があった。

東カポレイを出発した電車が、何の案内もなく4つ目の駅から突然に引き返した。その時のおよそ30人の乗客は東カポレイで降ろされ、25分待って通常運転が再開されたそうだ。スカイラインは無人運転の電車なので、コンピューターなどの不都合が発生したのが原因のようだ。

まだ全面開通となっていなく、わずか30人の乗客だったので大きな混雑にならなかった。このニュースを聞いて、800人が乗れる電車にわずか30人の乗客しか利用していないのに驚いた。一台のバスの乗客数ではない。相変わらず乗車率は上がっていないようだ。

日本で朝の通勤電車が、逆走するのを想像できない。無人運転の電車とはいえ、客を乗せて逆走する電車なんていう話は聞いたことがない。ハワイは風土に合わせて、電車は時々のんびり逆走するかもしれないと思って乗車した方が良さそうだ。

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ホノルル鉄道の収支報告

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先月に一部開通が始まったホノルル鉄道(スカイライン)の月間乗客数を紹介した。月間乗客数は発表されるが、その営業収支報告が全く公開されていない。その数字があまりにも酷いので報告できないのが現状のようだ。

ホノルル市は8月から公立高校生にHOLOカード(乗車カード)を無料で提供し、来年5月までザ・バスとスカイライン鉄道に無料で乗車できるようにしている。高校生に無料で乗車パスを提供するなど、当局は乗客数を上げるために躍起になっているが、実用性のない鉄道を利用する学生は多くはない。

夏休み明けの秋に学校が再開されれば乗客数は増加し、秋には1日あたり約8,000人の乗客が訪れると予想されたその数は今も3,000人にも満たない。無料の乗車パスを与えても学生が乗らなければ乗車数が増えるわけがない。無料パスをばら撒いても結果は悲惨なものだ。

現実の収支は想像に難くない。現実の乗車数から推測すると、運賃収入は鉄道運営コストの3%にも満たなさそうだ。鉄道が運行される前から定期的にバスを利用していた人たちの中には、ザ・バスからの乗換、またはザ・バスへの乗換に鉄道を利用していることだろう。その場合は料金は発生しなく、鉄道が新たな収入源となったわけではない。

鉄道はホロカード(電子決算乗車券)だけで運営されているから、ホロカードのデータを利用すれば鉄道の運営収支を出すのはそんなに難しいわけではないだろう。巨額の税金を使って運営されているホノルル鉄道、ホノルルはその収支を公にする義務がある。収支が公にされる日が来るのだろうか?


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ホノルル鉄道スカイライン1日の乗車数の最低記録更新中


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6月30日に一部開通を始めたスカイラインの乗客数データによると、先月11月の鉄道の乗客数は合計 83,148人で過去5ヶ月で最低数を記録した。12月は少し持ち直して85,460となっているが12月は11月よりも営業日が1日多いことを考えたら、大した違いはなく低調のままであることに変わらない。

 7月 151,633人(6月30日から7月4日までの無料期間を含む)
 8月  96,178人
 9月  91,088人
10月  92,578人
11月  83,148人
12月  85,460人

夏休みが過ぎ学生たちが電車を利用すれば、乗車数も伸びるだろうと市当局は見通したが、結果は悲惨な状態のままだ。市当局からは、経費と運賃収入などの営業収支は一般公開されていない。今後の鉄道運行の見通しについてもノーコメントのままだ。

1ドルの売り上げのために、きっと何百ドルもの大金が使われて赤字が大きく累積されているに違いない。なんと言っても、1キロ当たりの鉄道建設費がアメリカでも飛び抜けてトップの記録更新中のスカイラインだ。1日の乗車数が12月に最低記録更新となった。10月の最低乗車数1,185人を抜いて1,145人となった。700人が乗車できる4車両に10人以下のガラガラ乗車で営業がいつまで続けられるのだろう?

*トップ画像は完成が近い空港先のミドルストリートのバスターミナル駅

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ホノルル鉄道(スカイライン)の現状

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時が経てば乗車率も上がってくると言う当局の予測は外れて、ホノルル鉄道(スカイライン)の乗客数が右肩下がりでだんだんと減っている。

6月30日に一部開通を始めたスカイラインの乗客数データによると、先月11月の鉄道の乗客数は合計 83,148人で過去5ヶ月で最低数を記録した。11月は最高が3,547人、最低が記録更新の1,185人となった。最低を記録した日の営業時間は11時間だから、1時間あたり118人の乗客があったことになる。

スカイラインは上下それぞれ10分おきに運行されていて、4両編成の1回の運行ではおよそ10人が乗車したことになる。1車両では3人以下となる。700人が乗車できる4車両に10人以下とはさみしい限りだ。きっと乗客がゼロの車両もあるだろう。

市は年末までに1日あたり約8,000人から10,000人がスカイラインに乗車すると予測していたが、現状の乗客数は目が当てられない数字だ。10人の乗客数は市バスでなく、4両編成の電車の乗客数だ。まだ全面開通していないにしても、将来が思いやられるスカイラインの現状だ。



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鉄道駅(スカイライン)の土地がまだ確保できていない?

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先回のホノルル鉄道建設(スカイライン)のブログで、東カポレイからアロハスタジアム間の現在運行中のスカイラインが空港経由でミドルストリートのバスセンターまで開通する予定を紹介した。

パールハーバー・ヒッカム基地駅とホノルル空港駅は97%、その先のラグーンドライブ駅は93%、ミドルストリート・バスセンター駅は91%まで完成していると発表している。4駅の正式な開通期間は未定だが、2025年半ばには建設業者から市当局に引き渡される予定である。

鉄道路線の高架工事は、空港からバスセンターまでの基礎工事が始まっているが目に見えた伸展はない。鉄道高架建設は止まったように見える。高圧電線や各種ケーブルに基線水道管が埋まった道路上の建設に時間がかかっているようだ。

昨日の新聞によると、バスセンター駅の先のカリヒ駅の土地の買収がまだ終わっていないそうだ。見切り発進にもほどがある。誰もが鉄道建設を始めたことは、すべての路線と駅の土をは確保してからの建設開始だと思うだろう。ハワイの鉄道建設は違うようだ。工事を始めれば、何とかなるだろう!そんな発想で工事が始まったみたいだ。

当初のアラモアナセンターまで通す計画がダウンタウン止まりになったのも、路線上のカカアコ駅予定地の土地買収が出来なくなったことが一因となっている。カカアコの土地を所有するハワードヒューズ開発会社は現在は高層コンドを建設している。

カリヒ駅予定地の土地所有者とは2014年から土地譲渡の交渉が始まっていたが、市当局は未だに土地を確保できていない。隣のバスセンター駅が間もなくオープンするというのに、その先の駅の土地が買収できていないのは驚きを通り越しあきれるばかりだ。

交渉からおよそ10年がたって来年には「土地収用権(公益のために必要な私有財産を,補償と引き換えに地主から収用する権限)」を使って土地の確保をするそうだ。当局は鉄道工事が始まった2011年になぜ土地収用権を利用しなかったのか? この10年事情の長い間で土地の価格は想像もなくほど高騰したことだろう。

ダウンタウンまでの路線の完成は2031年、すべてが予定通りにいくことは期待していない。これからも鉄道建設の現状を伝えていこう。


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ダウンタウンで鉄道高架基礎工事開始

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6月30日にスカイライン(ホノルル鉄道)が、東カポレイ駅からアロハスタジアムのあるハラワ駅までの11マイル(約17km)を開通して3か月が経った。相変わらず利用客は増えず、700人が乗車できる4車両に2ケタの乗車客でさみしい限りである。


中途半端な部分開通だったが、その後の工事進行はどうなっているのだろう?先週に工事進行についての発表があった。アロハスタジアムから空港を経由してミドルストリートのバスセンターまでの4つの駅の建設は最終段階に入っているようだ。

パールハーバー・ヒッカム基地駅とホノルル空港駅は97%、その先のラグーンドライブ駅は93%、ミドルストリート・バスセンター駅は91%まで完成していると発表している。完成しても路線を電車をはしらせて一定期間の試験走行期間が必要だ。4駅の正式な開通期間は未定だが、2025年半ばには建設業者から市当局に引き渡される予定である。

鉄道高架工事は、ミドルストリートからバスセンターまでの基礎工事が始まっているが目に見えた伸展はない。鉄道高架建設は進んでいない。高圧電線や各種ケーブルに基線水道管が埋まった道路上の建設に苦労しているようだ。今までに鉄道建設に携わったこともないローカルの建設会社が苦戦している。

交通量の多いダウンタウンのニミッツ・ハイウェイでも、鉄道高架工事が始まって渋滞が発生している。チャイナタウン駅付近だ。ニミッツ・ハイウェイはこれから5年ほどは工事渋滞を覚悟しなければならない。ニミッツ・ハイウェイを利用する場合は注意が必要だ。

ここに3か月前の当局の見通しがある。秋に学校が再開されれば乗客数は増加し、2023年秋には1日あたり約8,000人の乗客が訪れるだろう。現実は予想の半分以下の3,000人台のがらがらの車両だ。2年後にさらに4つの駅の一部開通が開通すれば、乗客は大幅に増えるだろうか?当局の1日あたり約25,000人の乗客予測がどうなるか、また紹介していこう!


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高校生は無料のスカイラインの乗車数

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マウイ島ラハイナの大火事に注目が集まり、この7月5日から始まったオアフ島の鉄道「スカイライン」の話題がすっかり注目されなくなった。人々の関心はラハイナの復興にあり、営業を開始したスカイラインのニュースもしばらくなかった。

ホノルル市当局が19日(火)、オアフ島の鉄道システム「スカイライン」について利用者数を発表した。 当局によると、夏の間の平日の乗客数は1日あたり3,000人を下回る日もあり、7月19日(水)には、約2,600名ともっとも少ない利用者数を記録したそうだ。

UHウエストキャンパスの大学の授業が始まって、今月13日(水)の利用者数は3,200名となって利用者が増えている。有料サービスの乗車初日の7月5日は、乗車した乗客は1日わずか1,245人と比べれば確かに増加している。予測されてはいたものの、市交通サービス局の楽天的な数はかなり下回っているようだ。

利用者が3,200人と多かった13日は14時間営業なので、1時間当たりの乗客数は228人。スカイラインは上下それぞれ10分おきに運行(84本)されていて、4両編成の1回の運行では19人が乗車したことになる。1車両では5人以下となる。700人が乗車できる4車両に19人とはさみしい限りだ。数日前の昼に利用した人の感想を立証する数字だ。

ホノルル当局は、今後6カ月でスカイラインの利用者数が1日4,000名に達する可能性があると絶望的な予想をしている。また、2025年にスカイラインが空港まで開通すれば、利用者数は1日1万人を超えるとしている。1万人を超えても700人が乗車できる4車両に60人しかならない。

ホノルル市は先月から公立高校生にHOLOカード(乗車カード)を無料で提供し、来年5月までザ・バスとスカイライン鉄道に無料で乗車できるようにしている。高校生に無料で乗車パスを提供するなど、当局は乗客数を上げるために躍起になっている。

ここに7月開業直後の当局の見通しがある。「秋に学校が再開されれば乗客数は増加し、2023年秋には1日あたり約8,000人の乗客が訪れる」と予想している。2023年の秋はいつやって来るのだろう?また当局の「スカイラインには利益を上げる意図は全くなく、乗客数に関わらず赤字でも運営を継続する」と云う開きなおった見解にはあきれるばかりだ。


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ホノルル鉄道(スカイライン)の現実

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待望のスカイライン(ホノルル鉄道)の一部開通から1週間がたった。有料サービスのスカイラインの乗車初日の7月5日は予想通り減少し、スカイラインに乗車した乗客は1日わずか1,245人。予測されてはいたものの、市交通サービス局の楽天的な数をかなり下回ったようだ。
  • 6月30日 8942人(午後2時から4時間)
  • 7月1日 14216人(午前8時から午後7時)
  • 7月2日 17500人
  • 7月3日 12946人
  • 7月4日 18108人
  • 7月5日  1245人(午前5時から午後7時の営業開始)
有料サービスが開始された初日7月5日は、14時間営業なので1時間当たりの乗客数は88人。10分おきに運行されていて、4両編成の1回の運行では14人が乗車したことになる。1車両には4人以下となる。700人が乗車できる4車両に14人とはさみしい限りだ。上の画像は7月4日の午前の様子だ。

市交通サービス局は、4日までの無料期間の後に乗客数が減少することは予想されたことで、夏休み中の学校が8月下旬に再開されれば、乗客数も増えていくと楽観視している。運行が始まりこれから、スカイラインの実際の運営・維持コストがわかってくるだろう。夏が過ぎても乗客数が増えていかなければ、予測されることはサービスの低下だ。

当然のことだが、現在10分おきに運行されているのが15分になり、そして20分に変更されていくのだろう。アメリカ全国一高い電気料金で運営するスカイラインは、全国一高い運営費になることは避けられない。経費を削減する一番簡単な方法は、本数を減らすことだ。しばらくは、今のまま運航されるだろうが、変更も仕方ないことだろう。

*レインボーカウント: 午後5時過ぎに出現 2023年 43日

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スカイライン(ホノルル鉄道)に乗ってきた

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6月30日午後から一般客を乗せて動き出したスカイライン(ホノルル鉄道)。無料試乗の5日間が過ぎ、今日から実質的な営業運転が始まった。ハワイでは珍しさもあって5日間で7万2千人がスカイラインに試乗したそうだ。問題はこれからだ。

東カポレイ駅からアロハスタジアム駅までのおよそ10マイル(17km)の第一段階が正式に開通した。東カポレイ駅周辺は何もない所だ。アロハスタジアムもすぐに取り壊しが始まり、この駅を利用する人が多いようには思えない。今日からどれだけの数の人たちが、乗車料金を払ってスカイライン列車に乗車するのだろう。

ホノルル市は鉄道運営と保守のため、日立鉄道に年間5,400万ドル(約78億円)を支払う契約を結んでいる。鉄道システム全体の電力などの運営コストを含めると、年間7,500万ドル(約108億ドル)は必要だ。市は年末までに1日あたり約8,000人から10,000人がスカイラインに乗車すると予測しているが、この数では利益が出るはずもない。

2025年に第二段階のホノルル空港先のミドルストリートまでの開通すれば、1日あたり約25,000人の乗客を予測している。2031年ダウンタウンまでの最終区間が開通した後、乗客数は1日あたり約85,000人に増加すると予想されている。もちろん、これでもまだまだ大幅な赤字運行だ。

赤字を補うためには車両の景観などかまっていられない。スカイラインに企業広告を掲載することも検討されているそうだ。ハワイ住民だけでなく、観光客にまでも建設費の負担を強いているスカイライン。運行開始に喜んでいてばかりいられない。スカイラインを便利で魅力ある列車にするため、ホノルル市がしなければならないことは少なくない。

日曜日に83歳の男性が、スカイラインにワイパフのポウハラ駅を出発した直後に、顔面から転倒して軽傷を負った。試乗したほとんど人が口をそろえて言うのは、列車の揺れが大きいことだ。自動運転のせいだろうか?動きだしの加速のせいか、よく揺れて何かに捕まっていないとよろけて転倒しそうだ。アロハスタジアムから東に出発する列車は、動き出してすぐにカーブに入るのでより一層注意が必要だ。

昨日乗車した動画をYouTubeにアップした。↓ こちらも是非どうぞご覧ください。



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ホノルル鉄道車両は日本製ではない

Skyline

昨日のホノルル鉄道(スカイライン)の一部開通は日本でもNHKを始め多くのメディアで取り上げられたようで、その映像を見た人もいることだろう。ほとんどのニュースが日本製の電車だと報道しているが、それは間違いで、実際は日本製ではなくイタリア製である。同様の鉄道車両がローマやミラノで走っている。

この10年以上の長い間、ホノルル鉄道については、たびたび私のブログ(30回)でその過程を紹介してきた。2010年に鉄道建設が53%の賛成票で決まって、鉄道建設の受注先を決めなければならなかった。世界から建設受注を受けようと企業が集まり、最終的に3つの鉄道建設の企業に絞られた。3つの企業の国籍は、アメリカ、イタリア、日本からは住友グループが選ばれた。

その3つには日立の名前はない。受注額をメンテナンス抜きの金額でごまかして受注に成功したイタリアのアンサドルブレダ(AnsaldoBreda)社に決まった。実際の入札には住友グループの方が受注額が安かったにもかかわらず、受注を受けられなかったのはビジネスの戦術(賄賂等)に負けたようだ。受注決定の過程が不透明で裁判にもなった。


建設工事が始まって2015年に、日立製作所が鉄道車両を製作するイタリアのアンサドルブレダ社を買収したのだ。もちろん、今ホノルルを走っている車両には親会社の日立の名前がついているけれど、イタリアで製造された車両がアメリカ本土で組み立てられ、ロサンゼルス港からホノルル港にやって来た車両だ。ホノルルを走っている車両は日本製ではなく、2015年に日立の子会社になったイタリアの会社が製造したイタリアの車両になる。日本のメディアは今しか見ていないので、確かめることなく日立=日本製と連想したのだろう。日立が最初からすべて作っていたら、レールと車輪の幅が違うなんてことは起こらなかったはずだ。


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