楽園ハワイと私

2002年、カリフォルニアよりハワイに引っ越してきました。ホノルル・ダウンタウンに住んでいます。

ニューオリンズ

風薫る五月

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ハワイも風香る季節になりました。初めてホノルル空港に降り立った時、甘い花の香りが爽やかな風に運ばれて鼻をついた。そんなハワイを実感した人も少なくないでしょう。

先日のニューオリンズのルイ・アームストロング空港でも同じ経験をしました。深夜に着いて屋外に出ると、暗闇のどこから匂うのかマグノリア(モクレン属タイサンボク)の甘い香りに足が止まりました。マグノリアはルイジアナ州の州花になっています。マグノリアは手のひらほどの大きさの白い花ですぐにわかります。

昨日紹介した1800年代の豪邸が建つ住宅地ガーデン・ディストリクトに足を踏み入れると、可憐な甘い香りがその地域全体を覆っています。何の花の香りでしょう。花の甘い香りに幸せな気分になります。そんな環境で散策できたこの季節を選んだのは賢明なことでした。

そこで気になるその花の正体です。ハワイではあまり見かけたことがありません。私の薄っぺらな知識の花図鑑にはない花です。黄色ぽっく色づく花ビラと風車状に5枚の花ビラを付けるものとがあります。どちらも同じ香りがして、つる性で長く伸びてフェンスや樹木などに絡ませて栽培されています。

風車状に花を付けるのはハワイでも見られるプルメリアやカリッサと同じくキョウチクトウ科のサンユウカ(三友花)と似ています。サンユウカは強い芳香があるわけでもなく、花の形も違います。

さわやかな強い芳香と白い花びらからピカケのようなジャスミンの一種と考えた方がよさそうです。調べてみると、やはり種類の多いジャスミンの一種だとわかりました。スター・ジャスミン(キョウチクトウ科)で日本でも見られるテイカカズラと同属のようです。

1830年当時この地区に隣接すると屠殺場からの臭い消しのために、芳香のいい植物が植えられたのが今に続いているようです。まさに、この地区全体が花庭のガーデンのようです。ガーデン・ディストリクト(庭のような地域)と呼ばれるのも200年近い歴史があるからでしょう。

街全体に花の甘い香りがする春のニューオリンズは一度は訪れてもいい街です。ハワイのこの時期もニューオリンズに負けない風薫る五月となっています。


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旅の楽しさ「ベンジャミン・バトンの家」

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アメリカ文学を代表する作家の一人にF・スコット・フィツジェラルドがいます。アメリカ文学を専攻すれば必ず読まされるのが彼の代表作『グレート・ギャツビー』です。収入のよいハリウッドの脚本や短編小説も執筆しています。

彼の1922年の短編『ベンジャミン・バトン数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)』を2008年にブラッドピットが演じて、その年のアカデミー賞部門でオスカー賞をいくつも獲得しています。当時の話題作になっています。私の好きな映画作品の一つです。

物語は、老人の姿で生まれ歳を取るごとに若返って0歳で生涯を終えた男の物語でした。誰もが生まれてきた時のように、一人きりで何も持たないで死んでいきます。生きるとは何か、死ぬとは何か。誰にも訪れる生と死、時間の流れを奇妙に描いた心に迫る作品でした。

旅の楽しさはガイドブックだけにはありません。映画の舞台になった土地を訪れるのも興味あるものです。旅行前後の二回、久しぶりに映画を観てみました。ストーリーにも新たな発見があったりして面白いものです。

実際の小説の舞台はボルチモアでしたが、映画ではニューオリンズのガーデン・ディスリクトで撮影されています。この地区は1800年代の家々がまだ建っている高級住宅地です。映画で使用された家を見ているとブラッドピット演じたベンジャミン・バトンが今にも現れるようです。広大な敷地の裏門から颯爽とオートバイに乗ったベンジャミン・バトンが出てきそうです。この豪邸の屋敷の向かいには女優サンドラ・ブロックの屋敷と言われる豪邸があります。

死は誰にも平等に訪れます。この世に生きる全ての人に人生の終わりはやってきます。人は皆、愛する人を失う辛さを知ります。愛する人を失って初めてその辛さが分かるのです。人の命は限られています。映画を観て旅に出て、自分もそんなことを考えるようになりました。


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ミシシッピを蒸気船で

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初めて泥色のミシシッピ川を見たのは1980年にミズーリ州セントルイスでした。2度目に見たのが、テネシー州のメンフィスでおよそ15年前、そして今度が3度目になります。

いつ見てもミシシッピの水はコーヒー牛乳のように濁った泥色をしています。11;30から2時間のクルーズを楽しめる蒸気船ナッチェス号に乗船しました。ローカル料理のランチビュッフェを取りながらのクルーズです。

行きの1時間はニューオリンズとミシシッピの係わり合いの説明を聞き景色を見ながら、ゆっくり食事をします。帰りはジャズの生演奏をBGMに聴き川くだりを楽しみました。

ニューオリンズの夏の蒸し暑さはまだなく、川面からのそよ風は爽やかで旅疲れを癒してくれます。スタンダードのジャズが心地よく体に馴染み、この時間が永遠に続けばいいのにと思いました。

わずか2時間の蒸気船のクルーズでしたが、好天にも恵まれ一生の記憶に残る貴重な時間になりました。またいつかどこかでミシシッピ川を見る日がやってくるのでしょうか?



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「欲望という名の電車」に乗って

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アメリカ文学の代表的な作家が何人もニューオリンズに住んでいました。劇作家テネシー・ウィリアムもその一人で長年ニューオリンズに住んでいました。ニューオリンズのセントルイス教会近くのアパートの2階で代表作を書いています。

代表作が『欲望という名の電車』で、ニューオリンズを舞台にした名作で、ニューオリンズで産まれた作品でした。1951年には映画にもなっています。主演のヴィヴィアン・リーは『風と共に去りぬ』に次いでアカデミー主演女優賞をこの作品で受賞しました。マーロン・ブランドをブロードウェイから映画世界にデビューさせたのがこの作品でした。

アメリカ文学の巨匠シャーウッド・アンダーソンがニューオリンズに住んでいました。ノーベル文学賞を受賞したヘミングウェイ、スタインベック、フォークナーの手本となった作家でした。実際に影響を大きく受けたウィリアム・フォークナーは処女作をニューオリンズで書いています。

オードリー・ヘプバーンがティファニーのショーウィンドーを前に朝食を食べるシーンで始まる映画『ティファニーで朝食を』の作家トールマン・カポーティもニューオリンズで作家生活を始めています。

ニューオリンズには、パリやニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのような芸術家たちの集まる文化がありました。バレリーナの絵画で有名なフランスの印象派エドガー・ドガもニューオリンズに住んでいました。

ニューオリンズには世界最古と言われる路面電車がセント・チャールズ通りを走っています。1835年当時は馬が引いていた車両でしたが、1893年に電化されています。今も車内は裸電球に木製の内装で、映画『欲望という名の電車』のきしむ音を出しながら走るのは今も変わりません。

19世紀に建てられた住宅地を走る路面電車に乗っていると、時空を超えて100年以上前の時代にタイムスリップできる気がします。


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風と共に去りぬ時代の米南部のプランテーション

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ニューオーリンズから北西部に車で約1時間、ミシシッピー川沿いには映画『風と共に去りぬ』の世界があります。リバーロードのプランテーション・ハウスの中で一番美しいと言われるオーク・アレー・プランテーション(Oak Alley Plantation)に行ってきました。

樹齢300年以上の樫の木(Virginia Live Oak)の並木は見事です。28本の美しい樫の巨木が、ミシシッピー川から邸宅まで続く400mの通路に植えられています。通路の両側から伸びた見事な枝は樫のトンネルを作っています。小鳥がさえずり、リスが遊ぶプランテーションのまるで絵画のような景色を見ていると、まるで南北戦争時代前にタイムスリップしたような錯覚をします。

元々はフランス貴族が1738年に購入した25エーカー(東京ドームの2.27倍)の土地でした。それからおよそ100年後、砂糖キビのプランテーションで財を成したロマン家の当主が、ニューオリンズのフレンチクォーターの19歳も年下の若い女性に惚れて1839年に豪邸を完成させました。ハワイでも同時期に砂糖キビのプランテーションが始まっています。

南北戦争終結とともに1866年にロマン家の栄華は終わり、この邸宅は競売にかけられました。その後、何人かの手を経て、1925年にアンドリュー・ステュワート夫妻が購入しました。現在はその財団が運営管理しています。

その美しさは、数々の映画、テレビドラマの撮影にも利用されました。南北戦争で破壊された多くのプランテーションの豪邸ですが、このように残るプランテーションは国の歴史的建物に指定されています。



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カフェデュモンドに来ました

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古い植民地時代のこと、ニュー・オリンズは1722年フランス領ルイジアナの首都となりました。ここに世界でもその名を知られた有名なカフェがあります。世界でこのカフェのコーヒー缶が販売されています。

ニューオリンズにある「 カフェデュモンド(Cafe Du Monde )」は、深いコクのあるカフェオレと揚げドーナツのベニエだけのメニューで江戸幕末の1862年から150年以上も営業しています。世界から訪れる観光客の長い列が連日できるカフェとしても有名です。

カフェデュモンドのコーヒーは、「チコリ」と呼ばれる少し苦いハーブの根っこをローストしてコーヒーとブレンドしています。体にやさしい特別なコーヒーは、世界のさまざまな国で販売されています。先日は、ホノルルのチャイナタウンでこのコーヒー缶を見つけてびっくり。

もちろん、カフェオレをすすりながら粉砂糖にまみれたベニエを食べてきました。特製マグカップを持ち帰りできるカフェオレ(6.15ドル)はお土産にお得です。他の4つのカフェでベニエをいただきましたが、やはりここのベニエが一番でしょう。人気があって行列ができるのも納得できます。


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セントルイス大聖堂

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ミシシッピ川の岸にあるセントルイス大聖堂はニューオーリンズの

シンボルになっています。

20ドル紙幣にもなっている第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの騎馬像がある

ジャクソン広場の背景に映っている教会がセントルイス大聖堂です。

アメリカ合衆国の現役カトリック司教座聖堂としては一番古いもので、

植民市時代の1718年に建てられ、現存する建物は1794年に完成されました。

ニューオリンズを訪れる人の一番の観光地でしょう。



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LAにやって来ました

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アメリカの都市でLAと言えばロサンゼルスを指しますが、州ではルイジアナ州になります。

ルイジアナと言えば、ジャズの発祥地ニューオリンズになります。

短い間ですが、13時間(サンフランシスコ経由)のフライトでニューオリンズに来ています。

フランス植民地であったニューオリンズはアメリの中でも異色な魅力的な街です。

しばらくニューオリンズからのブログ発信になります。


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