楽園ハワイと私

2002年、カリフォルニアよりハワイに引っ越してきました。ホノルル・ダウンタウンに住んでいます。

映画・演劇

映画「オッペンハイマー」

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今話題の映画「オッペンハイマー」を観てきた。今日は78年前の広島に世界で初めて原子爆弾が投下された日だ。B29と原子爆弾は知っていても、ロバート・オッペンハイマーの名前を知る人はほとんどいない。映画は、ロバート・オッペンハイマーの3時間の長さの伝記映画である。

物理学者であるオッペンハイマーは、第二次世界大戦中に核兵器を開発するマンハッタン計画を指揮するのに抜擢され、原子爆弾の開発に成功した。彼の栄光と挫折、苦悩と葛藤を映画が描いている。原爆を作ったオッペンハイマーの物語で、広島と長崎の被害はスクリーンには全く映し出されない。核の怖さをオッペンハイマーが一番知っていた。

マット・デイモン、 ロバート・ダウニー・Jr. 、エミリー・ブラント などの俳優が脇役ながら作品を引き締めている。日本でも早く封切になって、たくさんの人に見てもらいたい映画だ。歴史は8月6日と9日の点だけを見ないで、流れで見なければ正しい歴史の理解は難しくなる。

B29爆撃機が原爆を投下したという事実しか知らないのは、本当の事実を知ったことにはならない。原爆の開発の過程とその後の影響などを偏った情報だけで伝えられるのは間違ったことだ。広島と長崎への投下に至る経緯は、日本の歴史書のような簡単なものではない。世界で唯一の被爆国民である私たち日本人の多くに見てもらいたい作品だ。日本で公開されないとしたら、それはとても残念なことだ。



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ミッション・インポッシブルを観てきた

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「ミッション・インポッシブル」シリーズの第7作「Mission Imposible: Dead Reckoning PART ONE」が公開されたので観てきた。もう7作になるのか?名前の通り不可能に挑戦する任務を追行するトム・クルーズ主演で、このシリーズは第1作から見続けている。

1996年の劇場映画「ミッション・インポッシブル」第1作は、もともと1960年代のテレビシリーズから劇場映画に制作されたものだ。日本のテレビの吹き替えで「スパイ大作戦」を観た人は、任務を伝えるテープレコーダーのテープが白煙と共に消滅するシーンを覚えているだろうか。

トムクルーズがスタントマンを使わないで自ら演ずるので有名な「ミッション・インポッシブル」だが、今回も想像を絶する、副題の「 Dead Reckoning (死ぬかもしれない)」ような危険と隣り合わせのシーンの連続だ。163分の長編映画でも、その長さを感じさせない手に汗握る息を付く暇もないアクションの連続だ。

命がけのシーンで圧巻だったのが、断崖絶壁をモトクロスバイクで飛び出すシーンだ。トム・クルーズ自身「人生で最も危険なスタント」と証言している。不可能と言われる俳優自身のアクションシーンを実現するために、500回以上のスカイダイビング、1万回以上のバイクジャンプと入念な準備を重ねて完成した作品だ。

還暦を超えたとは思えないトム・クルーズ(61歳)のアクションだったが、自らスタントすることもそろそろ限界だろう。先日観たハリソン・フォード{80歳)が演じた「インディ・ジョーンズ」では、街でのカーチェイスと列車上での格闘が登場したが、「ミッション・インポッシブル」でも質は違うが同じシーンがでてきて楽しませてくれた。

今回はパート1で、続編が来年に公開されるようだ。次作も見逃すことなく劇場で観たいと思っている。このブログを読んでいただいている読者で、ピーター・グレイブスの「スパイ大作戦」を観たことのある方は何人くらいいるだろう。観た方は、予告篇下のランキングクリックをお願いします。



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「インディ・ジョーンズ」とバナナ・リパブリック

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話題の映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの第五作目「運命のダイヤル」を観てきた。もちろん、五作すべて映画館で封切後に観てきた。第一作の「レイダース・失われたアーク」が1981年の作品なので、今年で42年になる長いシリーズものだ。

第一作からハリソン・ファード演じる考古学者インディ・ジョーンズが主人公の冒険物語だ。現実離れした娯楽映画として楽しめる。80歳になるハリソン・フォードの姿に老いは否定できないが、映画の技術がそれを補って十分にハラハラドキドキの2時間半を楽しませてもらった。

インディ・ジョーンズと言えば、そのファッションが第一作で人気になったのを思い出した。映画のヒットと共にサファリー風のファッション製品で人気が出たのがカリフォルニアのアパレルのバナナ・リパブリックだった。当時のバナナ・リパブリックは今のものとは全く違うものだった。

店内にはジープが設置され、まるで映画のセットのようでインディ・ジョーンズのワードローブがすべて揃っていた。1981年の冬にカリフォルニアのバナナ・リパブリックで購入したイタリア製でキャンバスのサファリバッグは今も手元にあって、時々使用しているものだ。細いコットン糸のバンダナも手元にある。何シーズンも着たカーキ色のジャケットも実家にあるはずだ。

ハリソン・フォードのインディ・ジョーンズは今作が最後となるだろう。インディ・ジョーンズの映画を観るたびに、カリフォルニア州サンタバーバラのモールにあったバナナ・リパブリックの店内を思い出す。40年以上も前のイメージが今も強く残っている。私にとってインディ・ジョーンズは、バナナ・リパブリック(バナナ共和国)そのものだ。

「インディ・ジョーンズ」シリーズを今回初めて劇場で観たという世代も少なくないようだ。改めて時の経過を思い知らされる。



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エルヴィス「アロハ・フロム・ハワイ」50周年記念

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1973年1月14日ハワイ・オアフ島で行なわれたエルヴィスのライブコンサート、「アロハ・フロム・ハワイ」が、全世界36ヶ国、15億人以上に視聴された。世界で初めて衛星生中継された歴史的なコンサートだった。

地元ハワイでは午前0時30分に始まったコンサートにもかかわらず、大勢の人がコンサートにおしかけた。アジアとオーストラリア圏のゴールデン・タイムに合わせたものと言われている。90分続いた世界初の衛星放送に、日本国民が釘付けになった。

映画『2001』のテーマ曲に合わせて、宝石をちりばめた白いジャンプスーツを着て登場したエルヴィスに満員のニール・ブレイズデル・センターは大きく揺れた。30人以上のバックバンドの演奏に合わせて歌いだすのが「CC ライダー」だ。下の動画。

ハワイはエルヴィスのお気に入りだった。『ブルーハワイ』などハワイで撮影された3作の映画に出演し、ノースショアのププケアには海を見下ろせる大邸宅の別荘を持っていた。エルヴィスはハワイでのコンサートの4年後に45歳で亡くなっている。そして、エルヴィスの一人娘リサ・マリーが今月12日に54歳で亡くなった。

コンサート会場のニール・ブレイズデル・アリーナの入り口には、その「アロハ・フロム・ハワイ」を記念して、ステージに立つエルヴィス・プレスリーの等身大のブロンズ像が建てられている。

そして、アロハシャツのレインスプナー社が50年前のコンサート「アロハ・フロム・ハワイ」を記念したエルヴィスとハワイをプリントした限定シャツを今販売している。エルヴィスとハワイファンならば、コレクションに加えたい一枚だろう。



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オリビア、ありがとう & さようなら!

201207

もう何年も前からガンと闘っているオリビアのニュースが流れていたけれど、実際に彼女の訃報を聞くと寂しい気持ちでいっぱいになる。今の73歳はまだ若すぎる。

美しく澄んだ青空のように透き通る声が日本のどこででも流れていた70年代、この時期に青春を過ごした人はファンでなくても歌姫オリビアの歌声に癒されたはずだ。

友人がオリビアの大ファンで彼女のレコードを貸してくれた。当時の音源はレコードかFMラジオしかなく音楽をカセットに録音してよく聞いた。オリビアのファンではなかったが、わかりやすい発音で歌う彼女の歌をよく何度も聞いたものだ。

華奢な容姿と豊かな声量で歌うオリビアは、当時の日本人に圧倒的な人気があった。「そよ風の誘惑」のイントロを聞くだけで、瞬時に1976年に戻ることができる。映画「グリース」も友人に誘われてすぐに観たのを思い出す。

オリビアは、カリフォルニア州サンタバーバラ郡にある自宅で家族に看取られて亡くなったとあるので、きっと太平洋を一望できるような大豪邸があるモンテシトだろう。ヘンリー王子&メーガン妃も住んでいるセレブたちが住む地区だ。

オリビアの当時の鮮明な YouTube の画像を探していたが、どれも古くて鮮明さが欠けている。一瞬に半世紀も前の鮮明な記憶に戻れるが、アナログの不鮮明な映像しか見つからなかった。日本でアップされたのが一番よかったのは日本での人気を示している。下の2つの動画は、どちらも日本で撮られたものだ。

 
Olivia, rest in peace!




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映画「エルヴィス」

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アメリカで封切され3週間経ち、劇場公開が中止される前に、映画「エルヴィス」を観てきた。エルヴィス・プレスリーの生涯を描いたハリウッドが制作した伝記映画だ。日本では1週間遅れの7月1日の封切なので、熱狂的なエルヴィスファンはすでに観たことだろう。長い159分の時間を忘れさせてくれる映画だった。

安倍元総理大臣が銃撃で亡くなってまだショックの取れない日本だが、アメリカの1960年代は激動の時代だった。63年にJFケネディ大統領、65年に黒人解放指導者マルコムX、68年にはキング牧師、大統領の弟ロバート・ケネディ上院議員が相次いで暗殺された。そんな時代背景に登場したのがエルヴィス・プレスリーだった。

エルヴィスのマネージャーで興行を仕切るプロモーターであるトム・パーカー(トム・ハンクス)の語りで始まる映画は、エルヴィスとマネージャーの2つの目線で描かれている。エルヴィスを語る上でどうしてもマネージャーとの強い関係を省くことができなかっただろう、半分が「トム・パーカー物語」になってしまったのが残念だ。

「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれるエルヴィスほどの人物だから、大ヒットしたクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」以上の作品になれた。作り方によってはエルヴィスを知らない世界の若い世代の人々に「ボヘミアン・ラプソディ」以上の感動を与えることができたはずだ。エルヴィスはそれだけの魅力を持った時代を超えたエンターテイナーだ。

自分とエルヴィスの出会いは、中学生になり邦楽が好きになれず洋楽を好んで聞いていた頃に始まる。その頃に初めて買ったEPレコードがエルヴィス、LPレコードがビートルズという出会いだ。もちろん、1973年にホノルル市で開催された世界初の衛星生中継のエルヴィス・プレスリーのコンサートも日本で観ている。

1993年に発行されたエルヴィスの29セント記念切手を買うためにホノルル郵便局の長い列で待ったことなどが思い出される。1999年にはテネシー州メンフィスのエルヴィス御殿のあるグレースランドまで行き、念願の彼のお墓詣りを済ますことができた。エルヴィス映画「ブルーハワイ」は何回見たことか。

エルヴィスをよく知らない若い人には、感動の少ない分かりにくい映画かもしれない。しかし、世界を熱狂させ、アメリカ国内で社会現象を巻き起こし、いまだに世界でエルヴィスが愛され続ける理由を、この映画が伝えてくれることだろう。ラストの実写で晩年のエルビス本人がピアノを弾きながら歌う”unchained melody”に感動しない人はいないだろう。

*レインボーカウント: 午前8時半過ぎに出現 2022年 43日



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テレビドラマ「イエローストーン」

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東京都心の最高気温が連日35℃に到達し、6月としては観測史上初めてだそうだ。世界で異常気象が続いている。アメリカでは2週間ほど前にモンタナ州にあるイエローストーン国立公園で洪水が起こり、1万人以上の観光客に退避指示が出された。この洪水は千年に一度の出来事だと言われている。

イエローストーン国立公園があるモンタナ州を舞台にしたテレビドラマをこのブログでも2018年6月に紹介した。テレビドラマ「イエローストーン」はケビン・コスナーが主演を努め、自らプロデューサーした番組で、放映前からさまざまなメディアで紹介された話題の大作だった。パラマウント映画会社のケーブルテレビ放送(ハワイテレコムでは141チャンネル)としては、異例の視聴率を獲得した。年明け1月2日のシーズン4の最終話は1千万人の視聴者数を獲得した。

広大な青空で知られた「ビックスカイ・カントリー」と呼ばれる雄大な自然のモンタナ州を舞台にしたドラマは、大きな牧場を経営するジョン・ダットン(ケビン・コスナー)が、イエローストーン国立公園に隣接する牧場周辺の開発業者、インディアン居留地などとの土地を巡る争いに直面する。想像もできない展開の現代版の西部劇、カウボーイの人間ドラマにはまって観続けている。

秋からのシーズン5はすでに先月からモンタナで撮影が始まっている。ジョン・ダットンがモンタナ州知事になることを表明して終わったシーズン4だったが、秋からの放映が待ち遠しい。ヒット作品になって今は過去のシーズンのDVDが販売されている。ウォルマートではイエローストーンのキャップも販売されていた。日本ではWOWOWがオンデマンド配信をしているようだ。

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映画「トップガン続編マーヴェリック」

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アップルが今シーズンから始めたことがある。Apple TVプラス(有料)のビデオ・オン・デマンド・サービスで、毎週金曜日に行われるMLB(アメリカプロ野球)の2試合を「Friday Night Baseball」とのタイトルでインターネットライブ配信している。大谷翔平のエンゼルスは4月のアストロズ戦に続き今日のブルージェイズ戦が配信された。いつも無料で観ているエンゼルスの試合が、今日はテレビで観れなかったが、今日は大谷翔平が休みでよかった。野球観戦もついにオン・デマンドの時代になった。

人の生活様式が大きく変わり、劇場映画も劇場公開と同時にビデオ・オン・デマンド配信をするケースが増えている。劇場に足を運ぶことなく、家族一緒に自宅で映画鑑賞をしたりスマートフォンで1人映画を楽しむ人が増えてきた。しかし、やっぱり映画は劇場に足を運んでポップコーンを口にしながら巨大スクリーンで楽しむのが一番だ。

大谷翔平のゲームが観えない今日、1986年の前作『トップガン』から36年後の公開となる続編の『トップガン(マーヴェリック)』を観てきた。トム・クルーズをハリウッドのトップスターに押し上げた作品の続編だ。もちろん、36年前の封切直後に劇場で観て、ビデオを購入して何度も観た作品だ。制作のずれとコロナ禍で2019年公開予定が3年遅れの公開となった。

オープニングの戦闘機が空母から飛び立つ様は36年前と同じだ、もちろんバックにはケニー・ロギンスの名曲「デンジャー・ゾーン」が流れる。これだけで、鳥肌が立ち懐かしさに涙が出そうになる。2時間11分があっという間に経った。

滑走路を戦闘機と並走するかのように、バイクを走らせるシーンも36年前を思い出させる。嬉しいのは、レイバンのサングラス、レザージャケット、カワサキのニンジャGPZ900Rも昔のままだ。時代を超えた本物の美しさがある。ジュークボックスから流れる曲はデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」だ。1980年代にタイムスリップできる。

映画制作にはアクロバット飛行のブルーエンゼルスと同機のF/A-18 Super Hornet が使用されている。この夏にはブルーエンゼルスがハワイにやって来る。映画制作にはブルーエンゼルスの協力がある。ハワイでトップガンの実演飛行が観られそうだ。36年経った同窓会の友に再会する懐かしさがある感動する作品だった。この作品は劇場で観なければ、感動も臨場感も少ないだろう。

*レインボーカウント: 午後5時過ぎに出現 2022年 29日





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カハラで映画「The Duke」を観てきた

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映画観賞と言えば、今はダウンタウンの自宅からも近いドールキャナリーの映画館に行くことが多い。以前はショッピングとランチを兼ねて、カハラモールにある映画館もよく利用した。

カビの匂いがしそうな古くなった映画の改装工事がコロナ前から始まった。工事が終わっていざ改装オープンしようとしたらコロナ騒動。長い間利用しなかった新しくなったカハラモールの映画館で映画を観てきた。

カハラの映画館では今、2本の違う「The Duke」が上映されている。ワイキキの中心にある銅像にもなっている水泳オリンピック金メダリストのデューク・カハナモクの伝記映画とイギリス映画が上映されている。

前評判のよかったイギリス映画を観てきた。1961年に英国で実際にあった事件をウイットに富んだイギリス英語を楽しんできた。ロンドンのナショナル・ギャラリーでゴヤの名画が盗まれた。盗難事件の真相を描く映画だ。

映画化の成り立ちが興味深い。盗難事件の犯人とされた人物の孫が、遭ったこともない祖父の話を聞いたのは14歳の時、およそ30年前のことだった。ビールの勢いを借りて父親が話した祖父の事件は、英国のどこにでもいる年金暮らしの老人がすることではなかった。

孫は祖父の事件を映画にしたら面白いと長年に渡りアイデアを温めてきた。自分で書いた脚本を、映画会社に送ったところ著名脚本家の目に留まり、プロの脚本でイギリスで映画化されることが決定したのだ。

日本では「ゴヤの名画と優しい泥棒」の邦題で2月に公開されていて、すでに観賞した人もいることだろう。英国人らしいユーモアのセンスに富んだ会話がちりばめられた映画は、アメリカ映画にないほのかな暖かさを感じさせる。

真新しい映画館の座席は人工皮張りの大きなリクライニングシートでゆったりした空間が取られている。ハワイらしいハワイ関係の役者たちが描かれた壁画が無くなってしまったのが残念だ。

*レインボーカウント: 午後5時過ぎに出現 2022年 23日


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映画「ザ・バットマン」を観た

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3月9日発表のハワイの新たな感染者は154人、オアフ島で88人、ハワイ島で8人、マウイ島20人、カウアイ島6人、モロカイ島0人、ラナイ島0人。これまでの感染者数の合計は237,672人。新たな死亡者は0人、死亡者合計は1,354人。ワクチン2回接種率は76.7%。3回は37.3%。

感染が落ち着き重症者の入院数も減っていることから、毎日の新たな感染者数の発表形態が変更になった。これより1週間に1回の発表になり、次は3月16日(水)の予定だ。今月から規制が緩和され25日を過ぎれば、現在施行されている全米唯一のハワイ州のマスクの着用も解除される。

先週末に公開された話題の映画「ザ・バットマン」を観てきた。巷はすでにコロナが存在しないような雰囲気で人が出ているが、映画館にはまだ以前のようなにぎわいが戻っていない。公開されて1週間にもかかわらず、300人も収容できる映画館に人はわずかに7人。密の世界とは程遠い。

コロナの影響で撮影開始直後に中断され、また公開も昨年6月の予定が、10月に延期された後、再延期でやっと先週末の公開にいたった話題作だ。上映時間が約3時間(176分)という長い映画で、途中で集中力が切れ眠くなるのではないかと覚悟したものの、見始めればあっという間の3時間を楽しんだ。

自分たちの住む世界ををよくしたいと言いながら、裏社会の人間と繋がり金もうけに走り、自分の地位にしがみ付く政治家や役人はどこの世界にも存在する。ハワイも企業と癒着して甘い汁を吸っている政治家や役人の汚職が話題になっている。先代のワイキキ警察長官は今は監獄の中だ。

3時間の映像の世界は雨が降るシーンが多く、ほとんどが夜のシーンだ。昼間でさえも照明を落として暗いイメージを貫いていいる。ジメジメした人間の暗い闇の部分は、ほとんどが夜にその営みを活動させる。建前の社会の裏で日常的に行われている市長、警察長官、地方検事たちの悪事を暴いていく。知能犯リドラーの「なぞなぞ」に苦戦しながらも推理し解決していくバットマン。

今までのバットマンと違うのは、幼い頃に殺された両親への悲しみを悪への復讐に変えている。暗い影を持つ命を張ったバットマンの悪への復讐心は半端なものではない。悪の復讐のために手段を選ばなく、恐れず正面から堂々と向かっていく狂気を発したバットマンの姿に感動さえする。今までのバットマンと違う薄幸感に満ちた、表情のない暗いバットマンだった。

架空の都市ゴッサムシティに住むバットマンだが、今の世界にはバットマンのような悪に立ち向かうヒーローが必要だ。ウクライナの一般市民に銃を与え戦えと言う無責任な政治家たちが一番先に一掃されるべきだろう。





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