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ネット通販が私たちの生活で当たり前の事となった昨今、アメリカの対面販売形式の小売業が苦しんでいる。アメリカの百貨店メイシーズ(Macy's)やシアーズ(Sears)を始めとした衣料小売店などが、向こう数カ月以内に全米で4,000店近い店舗を閉めることになったのはもう5年も前のこと。

コロナ禍で人々の生活様式が一転した。オンラインショッピングの攻勢に、全米のショッピングモールの約3分の1がテナントの撤退で瀕死の状態だ。メイシーズやシアーズのようなモールのメインテナントが撤退すると、集客力が落ちてモール自体が生き残れなる。アメリカのモールを真似てできた日本のイオンモールなども数年後には大きな転換期を迎えるだろう。

ハワイ州で生き残っていた唯一のマウイ島のシアーズが閉店して、ハワイから百貨店のシアーズが消えたのが2021年の年末だった。シアーズが閉店して集客力が落ちていたカネオヘ地区のウインドワードから今日、メイシーズが撤退閉店を発表している。

シアーズが閉店して集客力が低下した100店舗以上が入居するパールリッジセンターの親会社も、1年半前に日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条を申請している。次のメイシーズの撤退はパールリッジセンターになるのだろうか?

アメリカの百貨店を始めとした衣料小売店などにとって厳しい時代となっている。カハラモールのメイシーズは昨年になって店舗面積を縮小した。将来はカハラからもメイシーズが消えるのだろう。百貨店の経営は簡単ではない。シアーズがハワイから消えたように、メイシーズも徐々にハワイから消えていくことになるのかもしれない。


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