FullSizeRender

国力の大きな違いから日本がアメリカとまっとうに戦ったら負けるのはわかっていた。奇襲攻撃で打撃を受けたハワイだが、アメリカ政府はハワイが一時的に日本軍に占領される可能性を考えた。

真珠湾攻撃を受けてすぐ翌年1942年、米政府はハワイ向けの特別の紙幣を発行した。一見見たところ、普通に流通しているアメリカドル紙幣と同じだ。違うのは裏に大きく目立つように HAWAII と印刷されている。

表の財務省の紋章と通し番号は、通常グリーン色で印刷されているが、ハワイ州限定のドル紙幣はブラウン色で印刷され通常に流通している紙幣と区別できるようになっている。

ドル紙幣の図案に変化がないのは、真珠湾攻撃直後に数ヶ月で慌てて発行されたことが想像できる。ハワイが日本軍に占領されることを想定し、本来のアメリカ紙幣と区別してハワイドル紙幣を使用できなくするのが目的だ。

ハワイ州特別ドル紙幣は第二次大戦中の数年、ハワイの通貨として実際に流通した。日本がハワイに侵攻しなかったので、ハワイドル紙幣は廃止されなかった。法的には、現在でもまだアメリカドル紙幣として使用できるそうだ。

ハワイでも、このハワイ限定の特別ドル紙幣の存在を知る人は少なくなった。81年前の出来事は遠い過去の物となって徐々に忘れ去られていくのだろう。

*レインボーカウント: 午後5時過ぎに出現 2022年 74日

2つのランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ハワイ情報へ
にほんブログ村


アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ



line-52