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同じコンドに住んでいたエリックとはもう20年以上の付き合いになる。カリフォルニアからハワイに移住する際にダウンタウンのコンドを購入する際に世話になってからの付き合いだ。彼はこのコンドにも住み、私にとってこのコンドを知り尽くした理想的な不動産屋だった。

穏やかでいつも笑みを絶やさないエリックが脳梗塞で倒れたのが数年前だった。半身に残った麻痺からのリハビリにコンドのプールで彼の姿を見かけていた。しばらく姿を見なかった後、車いすの彼に声をかけ笑顔を返してくれたのが彼との最後だった。

人生100歳と言われるようになった今の時代、74歳で死を迎えるのは若すぎる。ハリウッド生まれの彼は地獄のベトナム戦争の名誉の負傷から生き残った兵士だった。彼の戦友の多くは若くして亡くなっている。戦地からハワイにやって来て、ハワイの魅力に盗りつかれた。サーフィンはプロ並みで、不動産業界で働くことになった。

面倒見がよい彼が業界で成功するのには時間がかからなかった。同じコンドに住むことで、よく空港までの送り迎えも嫌な顔一つ見せないで申し出てくれた。誰にも平等に訪れる死は避けることができない。今の時を精いっぱい生きるしかない。エリック、ありがとう!R.I.P.


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