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今日(2日前)のハワイの新たな感染者は588人、オアフ島で388人、マウイ島53人、ハワイ島で96人、カウアイ島38人、モロカイ島4人、ラナイ島0人が確認されている。これまでの感染者数の合計は73,856人となった。新たな死亡者は8人、死亡者合計は679人。ワクチン接種率は65.9%。
オアフ島:51,613、マウイ島:8,557、ハワイ島:9,207、カウアイ島:1,867、ラナイ島:137、モロカイ島:189

日本がまだ江戸時代だった1865年、ダウンタウンにフォートストリート・イングリッシュ・デイ・スクールが設立された。数年後に場所を変え1895年にホノルル高校と改名され、1907年に今ある近くに移転してプレシデント・ウィリアム・マッキンリー高校と改名され114年もの長い間、マッキンリー高校(通称)として知られてきた。戦前は日系人が多く、トウキョウ高校と呼ぶ人もいた。

アメリカは大統領の名前を付けた学校が少なくない。シカゴ、オハイオ、ルイジアナ、ニューヨークにも大統領にちなんで付けられたマッキンリー高校が存在する。ハワイには他にプレシデント・セオドア・ルーズベルト高校がある。世界を航海していた昔のアメリカの客船には大統領の名前が付いていた。

去年のBLM運動が始まってからキャンセル・カルチャーが叫ばれ、一方的な正義感や価値観を振りかざして非難する人たちが文化的なボイコット運動にまで発展させている。SNS(ソーシャルメディア)の普及で、誰かを標的に炎上や荒らしを面白がっているにすぎない軽薄な人々がいることは確かだ。

BLM運動以来、古くからの思想や行動が現在の価値観で非難されるのが当然だと云う風潮が強くなり、アメリカ各地で古い銅像が撤去されている。長く国会議事堂にあった偉人像さえもその対象だ。ハワイでは114年の長い間親しまれたマッキンリー高校の名前を変える運動まで起こっている。

マッキンリー大統領は連邦議会におけるハワイ併合決議案に署名し、ハワイの主権を正式にアメリカ合衆国へ移譲した大統領だ。1898年の併合後のハワイはアメリカ合衆国自治領として1959年まで準州の扱いを受けることとなった。新聞のアンケートによると、高校名の改名に賛成する人が18%、76%が反対となっている。

キャンセル・カルチャーがさらに酷くなれば、オアフ島のカメハメハ大王像を撤去すべきだと云う運動が始まるかもしれない。カメハメハ大王はハワイ島出身でオアフ島を征服して併合した人物だ。過去の一点に拘る自分たちの都合のいいキャンセル・カルチャーはもう十分だ。


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