FullSizeRender

マイク・トラウトと大谷翔平はロサンゼルス・エンゼルスの打線の要である2番、3番バッターだ。どちらもMVP受賞者でアメリカ球界を代表する打者だ。その二人が打者と投手でワールド・ベースボール・クラシックの大会最後で決戦するとは誰が予測できただろう?

ハリウッド映画のシナリオ以外では考えられない大谷翔平とマイク・トラウトの対決が、今大会の決勝戦の最後に実現した。マイクの前にランナーが残っていたら、一発逆転の夢物語も可能だった。残念ながら、直前に1塁ランナーが併殺になってしまった。しかし、ここでマイクがホームランを打てば、同点になり勢いを増して逆転も可能だった。

確かに過去3度のMVPに選ばれ昨年も40本のホームランを打っているマイク・トラウトだが、この数年は故障がちで峠を越えた感がぬぐえない。ローボールヒッターの型にはまれば、ゴルフボールのように軽くスタンド超えする打球が飛ぶが最盛期の姿は今のマイクにない。

9回2アウト、マイクと翔平の二人の対決は勢いのあった翔平に分があった。今がピークの翔平とピークを越えたマイクのわずかな勢いの差がすべてだった。大谷翔平が投げた100マイルの直球をマイク・トラウトは2度も空振りした。真剣勝負のど真ん中の100マイル直球をフルスイング。

フルカウントからの最後のボールは、翔平の決め球であるストライクゾーンから外に逃げるスライダー。マイクは直球を予測したのか、力ないスイングで逃げていくボールを追って空振り三振、ゲームセット。大谷翔平の勝ちだ、日本チームの優勝だ。肩を落としてベンチに引き揚げていくマイクの淋しい姿が印象的だった。MLBの看板選手がマイクから翔平に変わっていく象徴的なシーンだ。

大谷翔平の存在は偉大で、本場アメリカのメジャーリーグを揺るがしている。MLBは、翔平の出現が大きなビジネスチャンスと捉えて今までのシステムを変えている。間もなく始まる今シーズンは、大谷翔平を見世物パンダとして全国に巡業する予定が組まれている。

年間162試合制は変わらないが、各球団が全球団(30)と対戦するスケジュールに変更されたことだ。今までになかったことだ。移動が楽な同じ地区内のディビジョン対戦が76試合から52試合に減っている。一方では、移動が大変な交流戦のインターリーグ戦が20試合から46試合に増えた。数字の取れる対戦を増やすことで観客数を増やすことだ。

ホームチームでなくても、エンゼルスの大谷翔平が投げて打つ姿を見たい人はたくさんいる。普段はガラガラのスタンドも、大谷翔平のエンゼルス戦には翔平見たさに球場を訪れる人もいる。今シーズンは全米の球場に、大谷翔平が披露されることになるのだ。

若いとは言え大谷翔平も来年はもう30歳、今がピークの頂点だろう。翔平にとって移動負担の少ない同地区での対戦が減ることは、今までとは違った体への負担になるはずだ。翔平のことだから、その対策は万全だろう。30日はアスレチック戦に先発予定だ。今の勢いで初戦を勝ってホームランを見せてほしい。今シーズンも大谷翔平を追っていこう。

FullSizeRender

IMG_9017


2つのランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 海外生活ブログ ハワイ情報へ
にほんブログ村


アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ



line-52